学研社の常用国語辞典を見ると、涅槃とは、こう書いてあります。
1.すべての迷いを超越した、悟りの境地。
2.聖者が死ぬこと。入滅。
そうなんだ?そうなんだけど・・・
漢字は唐から渡来して来たもの。
日本では、涅槃は、滅度、寂滅の境地として理解されてますね。
煩悩の消え去った円満にして安楽の境地。
「大きな活字の」常用国語辞典を閉じて、^^;
小学館の大辞泉を引いてみよう。(まだ1.0の眼鏡で読めるが、ちとつらいかも?。^^;)
1.煩悩の火を消して、智慧の完成した悟りの境地。
一切の悩みや束縛から脱した、円満・安楽の境地。
仏教で理想とする、仏の悟りを得た境地。
2.釈迦の死。
3.涅槃会(ねはんえ)の略。
おお、正しく記載してあった。^^
梵語、ニルヴァーナの音写。吹き消すことの意。仏語。
そーなんですよ。
サンスクリット語のニルヴァーナとは、火を吹き消した状態を指すのです。
お釈迦様は、35歳のとき、ブッダガヤーの菩提樹の下で、煩悩の火を吹き消し
て、悟りの境地に入られたといいます。
このときを「第一の涅槃」と呼んでいるそうです。
「消える」ということと、「消す」ということは、意味合いが違いますよね。
人の意志と行為を働かせて、煩悩の火を吹き消す。
これが涅槃。
だから、老化とともに気が減退して、欲さぬようになるのではないのだなあ。。
^^;
求不得苦。求めても得られぬ苦があるから、自然と求めぬようになれるといいの
だけれど・・・自然と老いて、見事に枯れたい気もするが・・・
いまだ、心身に煩悩の炎は、カルラ炎の如く燃え盛ってるような?(自爆!)
いや、いや、色即是空。^^;
般若波羅密多理趣品にいわく、妙適清浄句是菩薩位。
欲箭清浄句是菩薩位。触清浄句是菩薩位。愛縛清浄句是菩薩位。
一切自在主清浄句是菩薩位。(ナゾ笑)
お釈迦様は、煩悩の火を吹き消してのち、80歳の2月15日に「第二の涅槃」
に入られました。
このとき、お釈迦様は、完全な涅槃に入られたわけですが、
この完全な涅槃を「大般涅槃(だいはつねはん)」と呼ぶそうです。
この「般」もサンスクリット語の「パリ」の音訳で、「完全な」という意味です。
涅槃会の法要は、こうして毎年2月15日に行われるようになりました。
煩悩の火が消えても、燃え続けていた生命の火が、このとき消えたわけですね。
今度は消したわけでなく、自然と消えたのだな。ふむ。
なかなかに、消せぬ煩悩、消えぬ苦を、我消えるまで持ち続けなむ。(龍博)