2月4日の立春から、本格的な甲午、四緑木星年が始まります。
気学では、年々月々、方位の吉凶が移行していくものですが、
その二大凶方位と呼ばれるものが、「暗剣殺」と「五黄殺」です。
「五黄殺」とは、後天定位盤の八方位に、五黄土星の巡った方位を指し、
「暗剣殺」とは、その反対の方位を指します。
2014年では、五黄土星は、先天定位盤の六白金星の定位置「乾宮(けんきゅう)」に巡りますので、
北西60度が、「五黄殺」に当たります。
「暗剣殺」はその反対側ですから、南東60度の「巽宮(そんきゅう)」に当たります。
九星気学では、毎年毎月毎日変わる「五黄殺」や「暗剣殺」が、何処に来てどの星に当たるかは、
簡単で、きちんとした法則性があります。
「暗剣殺」の宮に当たるのは、毎年毎月毎日、その中宮に当たる九星の先天盤の定位置です。
今年は四緑木星が中宮ですので、先天盤の縦横斜めいずれを足しても15になる9マスの魔法陣で、
四緑木星の本宮にあたる南東60度、巽宮が「暗剣殺」に当たるのです。
「五黄殺」はその反対側ですから、北西60度の乾宮となります。
「五黄殺」の方位を犯すと、自発的に、徐々にと、災難や損害が生じたり、
縁や物事の結果を腐らせるといって恐れられます。
例えば、死者を出すこともあれば、営業・財産・信用の破滅、家庭不和や親子断絶、
一家離散の因となるなどと言われていますね。(><)
北西、乾宮の凶方位を犯したり、北西位凶相の家に住むと、次のようなことが生じやすくなるといいます。
●目上・目下の関係で、争い事やトラブル、損害を蒙る。
●新規事業や新しい交際で失敗や損をする。
●裁判問題や警察問題が起こる。
●非難、叱責、中傷、罰を蒙る。
●頭部、眼、心臓、肺の病気をする。
●争い事、勝負事で失敗や損害をする。
●交通事故や怪我をする。
「暗剣殺」の方位を犯すと、他動的、突発的な災いや損害を被り、
その累を子孫にまで及ぼすことがあるといって恐れられています。
例えば、交通事故で先方から出し抜けにぶつかって来るとか、
先方の事業の失敗や倒産で、こちらもあおりを被って突如の危機に瀕するとか?(><)
南東、巽宮の凶方位を犯したり、西位凶相の家に住むと、次のようなことが生じやすくなるといいます。
●信用、名誉、地位を失う。
●目下や部下に損害をかけられる。
●遠方との取引や関係で、失敗や損失する。
●胃腸、肝臓、神経痛などの病気をするか、その症状が悪化する。
●道や進路に迷ったり、気迷いして失敗する。
●悪評や中傷、批判を蒙る。
もちろん、陰陽五行の定理によって、相克相生の関係がありますので、
生まれ年と生まれ月、生まれ日の干支九星との配合によって、その時々の吉凶も多少することは自明の理
ですが。
また、今年は甲(きのえ)の年ですから、十二支で方位を区分すると、「午・未、申・酉」の方位には
「金神(こんじん)」が巡ります。
土を動かしたり、造作、修理、移転、旅行を忌み、「金神七殺」と称して家族7人に災いが及び、
家族の数が足りないときは近隣にまで害を及ぼすとか?^^;
その中で、今年は午年ですから、酉の方は「姫金神」が重なりますね。
こうした巡り金神には、季節別の遊行期間と遊行方位、間日(まび)と称する差し支えのない日もありますから、
土木や造園関係で大事に考える方は手立てを講じるといいですね。
一年間、金神方位が塞がってるのは不便ですので、金神は遊行するといって、
遊行期間に遊行してない方位を手入れするのを良しとしたのでしょう。
ちなみに今年は立春後、 甲寅日から5日間は午の方へ、丙寅日から5日間は酉の方 、
戊寅日から5日間は中央(家の中)へ 、庚寅の日から5日間は子の方へ、
壬寅日から5日間は卯の方へと金神様は遊行しはります。(笑)
また、春の丑の日、夏の申の日、秋の未の日、冬の酉の日は金神の間日(まび)として、
金神の方向を犯しても差し支えないとされています。
この場合、厳密には春は立春から春の土用まで、夏は立夏から夏の土用まで、
秋は立秋から秋の土用まで、冬は立冬から冬の土用までを指します。
土用は立春、立夏、立秋、立冬の四立日の直前18日間ずつが土用期間ですが、
季節の変わり目に当たるこの期間は、土の気が盛んで万物の変化が激しく、土を犯すことを忌むという禁忌
があって、地鎮祭、基礎工事、土木作業などを避ける習慣があり、今も風習となっていますね。
これもまた、18日間も工できないのは不便なので、土用に入る前に着工して、
土用中も作業を続けることは差し支えないとされています。
また、土用期間にも間日(まび)」があり、土用の障りがないとされたものです。
ちなみに、春の土用の間日は巳、午、酉の日。夏の土用の間日は卯、辰、申の日。
秋の土用の間日は未、酉、亥の日。冬の土用の間日は卯、巳、寅の日となります。
こういったウラナイを、信じる、信じないは、人それぞれの自由です。^^
天気予報も、スポーツの勝敗予想もまた同じこと。
ただ、その時でなくても、後々災いが出た場合に、あの時こうしておけばと、後悔はしたくないですね。
備えあれば憂いなしとか、心得あれば災難去るとか?(笑)
凶方位にゼッタイ出かけないなんて、できっこないですもんね。^^;
凶方位を防ぐ手段は、色々考えられます。
一般的によく用いられるのが、方除けのお札ですね。
地元の氏神、産土の神社や、方除け神社へ行って、ご祈祷を依頼し、お札とお守りをもらうこと。
身代わり不動や身代わり観音などの社寺で、災いや厄を形代が身代わりに受けるお守りをもらうこと。
気を込め、心を込めて、依頼されてそうした護符を作成することもありますが・・・
信じる者は救われるのか?気は心なのか?(笑)未だ、クレームは付いたことがない。善哉、善哉。
次によく言われるのが、方違え(かたたがえ)の法ですね。
例えば、今年、三碧木星の人が、五黄殺に当たる北酉の方位にある会社へ大事な商談に出かけるとします。
三碧木星の人は、五黄土星の方位は木剋土で余計に悪い大凶方位。^^;
今年は、三碧木星の人にとって、一白水星の巡る南西60度は水生木で大吉方、
北方30度は九紫火星が巡って木生火で小吉方となります。
そこで、大凶の北西方向の該当地へ直接赴かず、小吉方の北方30度にある顧客や関係業者、
あるいは神社などを回ってから、大吉方の南西60度に入る目的地に向かうと、二重に吉方位を踏めるという
方法です。
旅行や移転も、こうして吉方位に当たるところへ寄り、吉気を受けてから向かうが良しと言われています。
もう一つの手段は、気を養うという方法です。
日頃、吉のある気を養い、凶方位のダメージを受けないようにする方法ですね。
ノロウィルスやインフルエンザなどの流行しているところへ往くのに、日頃の元気と予防が大事な所以です。^^
予防は、凶方位に当たる方位を、家屋内できれいにして調えておくことです。
今年は、南東と北西が凶方位ですので、家屋や店舗、各部屋の東西ラインは、日頃よく清掃して清めておくの
が良いですね。宝玉や縁起物を置いたり、緑の強い観葉植物や南天の鉢植えを置いたり、盛り塩することも、
一法です。
吉気を養う方法は、吉方位に当たる神社や気の良い土地の水や食物を取り寄せて、日頃の飲食に用いること
です。神社は、墓地と違って、その土地のエネルギースポットに建っていますので、産土(うぶすな)神社
(土地の氏神神社)や吉方位の神社へ、お散歩や月参りなど、足しげく通うのもいいですね。^^
また、今年の恵方(えほう、あき方)は甲年ですので、歳徳神の巡る甲(きのえ)の方位で、
方位を24方に分けた場合の真東から7.5度ずつ南北に開いた15度の範囲となります。
恵方に向かって進めば、何事も成就するといわれますが、それは迷信、妄信。^^;
家のこの方位範囲に、緑の強い観葉植物を置いたり、生花を飾ったり、アロマの良い香りを立てたりして、
諸運を良 くする風水手立てをするのは良い方法。^^
甲は、木の陽気です。種子から天へ向かって生育し、樹木となって聳え役立つように、力強い援助者や引き立
てを得て、大きく発展するようにと、色々工夫してお楽しみください。^^v