黄帝内経を紐解くに、丁亥の年は、
上は蕨陰風木が司天、中は木運不及の少角木運、下は少陽相火が在泉とあります。
この年は、木運不及のため、清化の勝気と熱化の復気があり、
いわゆる「邪化日」になって、東方に災害が起きると解説してありますね。
もう少し、分かりやすく解説できんのかしら?^^;
木運が不及の場合、もし春に温かい風が吹き、穏やかかつ伸びやかな正常の生化の気が現れれば、
秋には霧や霜が下りて清涼な気候、つまり正常な気候が現れます。
ところが、春に、寒々とした秋のような気候が現れると、夏は火のように暑い異常な気候が現れることになります。
これによって起きる自然災害は東方に、疾病は肝臓に現れることになるのです。
そしてこの病気は、身体の内側では、脇から腰までの部分に、外側では関節に現れます。
陰陽五行の定理では、木気が不及、つまり不十分だと、
金気は木気を剋することが強く当たり、土気もまたこれに乗じて、
木気を侮ることになり、このため木気が抑制されてしまいます。
漢方で「侮(あなど)る」というのは、本来剋されるものが、
通常とは逆に剋する立場に立つことをいいます。
こうして、万物を生成発育させる「生気」である木気が不足して作用を発揮できないと、
土気を剋することができず、万物を化成し育成する作用のある土の「化気」が力を発揮することになります。
また、木気から生まれる火も旺盛になれないため、万物を成長させる作用のある火の「長気」も盛んになれずに、
自然で平静な暑さの状態になるも、暑さは後半にずれると考えられます。
そして、万物を収斂させる作用のある金の「収気」が出現することになります。
司る気候は、霧と露、寒冷ですので、寒冷な雨がしきりに降り、
風と雲が巻き起こり、草木の繁殖も遅れる傾向が働くことでしょう。
また、容易に枝が枯れたり、葉が落ちたりして、
穀物は開花結実し、動物は皮や肉が充実するといいます。
木気不足の年の気は、収斂作用があり、集まる作用を意味します。
人体における影響は、四肢の萎縮、屈曲が起こりやすく、陣痛、皮膚のできもの、
虫が湧くなどの病気が現れやすくなります。
これは、邪気が、木気である肝の木を損なったために生じることです。
病変は驚愕から始まり、動揺と恐怖として現れ、内臓では肝臓に現れる傾向が働きます。
収斂の気の作用の変動は、穀物ではトウモロコシと稲に、果物ではナツメと桃に、
果物の中では核と殻に、味では酸味と辛味に、色では白と蒼に現れる傾向が働きます。
さらに黄帝内経は、こう説いています。
蕨陰が司天のときは、季節の気候から来る症病は風から生じる。
少陽が在泉のときは、この時期の環境から来る症病は、辛味から化す。
在泉の少陽相火が不足で、寒気が強く盛んな場合には、甘や熱の薬物を用いて治療を行い、
苦味や辛味の薬物を補助薬とし、鹹味の薬物を用いて、その正気を平にする。
司天の蕨陰風木が不足で、逆に清気が強く盛んな場合は、
鹹味や温の薬物を用いて治療を行い、甘味や苦味の薬物を補助とする。
ふむ。疾病に罹ったら、考慮にいれよう。^^
通年としては、木気の不足だから、木性のものを補うことにしましょうね。
色は青や緑、味は酸味、ニラ・レバー、鶏肉、麦、スモモなどなど。^^v
また、追々に、レシピも楽しみながら考えることにしましょう。^^
九星気学では、2007年は二黒中宮の年。
二黒の土は、大地の土であり、育成の土。
方位は南西の裏鬼門、坤(ひつじさる)を指しますが、今年は八白土星が巡り、暗剣殺に当たります。
八白の土は山の土ですので、単純に観ると、山崩れ、土砂崩れ、堤防決壊などの災害が考えられますね。^^;
季節の変わり目、曇天の日、関節の痛みや、胃腸障害を用心しましょう。
親類縁者や、歳の若い男に、欲のために災いありとか?^^;
曲がり角での事故や怪我にもご用心を。
二黒土星の象意である、勤勉、努力と育成、蓄積を旨にして、気苦労、物思いの心労にとらわれないようにしましょうね。
主婦や年配の女性は整理を心がけましょう。
皆さんにとって、個々の課題とバイオリズムに沿って、今年も豊かな実りが得られますように。^^v