大辞泉によると、相性とは、こうあります。
1.男女の生まれを暦の干支や九星などに当てて、相生・相剋を知り、二人の縁を定めること。
中国の五行思想から出た考え方。
2.互いの性格・調子などの合い方。
ほとんどの占いで観る相性とは、性格性相性のことです。
二人の性格や気質が、うまく合うかどうか調べることは、共同の生活や仕事をする上でも、
相手を理解する上でも、大切なことです。
たとえば、生まれ日の干支だけを要素として、その組み合わせは60x60=3600通りあるわけですが、
それを7つのランクに分類してみました。
プラス・マイナス0の中間にあるのを、「無害」の仲として、
プラスにさらによく合う「有用」・「有情」・「有縁」の仲があり、
マイナスにさらに合わない「無用」「無縁」「無情」の仲があります。
これらは、干支によって、同じランクに分類されても、その内容は違います。
例えば、甲子日生まれのマイナス3である「無情」の仲では、
夫婦となれば犬猿の仲で、顔を合わせれば争いが絶えず、短期間で破局になる相性です。
むむう。恋愛とは、美しき誤解である。(笑)
次の日の乙丑日生まれの「無情」の仲では、
利己的で互いに自己主張が強く、水と油の関係で、折り合うことがない相性です。
ふむ。恋愛とは、恋が終わって愛となるもの。^^
慈愛をもって、相手を立てて譲り合う意識努力が必要ですね。
もちろん、干支の組み合わせは、年月の要素もあり、
単純に日の干支だけで分類して、性格性相性とするのは、足らないですよ。
気の科学研究所では、性格性相性の他に、他の2角度からの分析をしています。
宿縁性相性というものがあります。
これは、どのような出会い方から、共同すれば、どのようになって行くのかという縁の相性を観るものです。
宿曜学(空海が持ち帰った密教の秘伝であり、幕府の命で、一般には「お止め流」になったもの。)
にある古方二十七宿(生まれ日の月齢に準じたもの)の組み合わせで、縁を分類したものです。
これによると、「栄親」「安壊」「友衰」「危成」の各々3段階の縁の距離ランクと「命」「業・胎」の縁に類別されます。
たとえば、「栄親」の縁は、共に栄え親しむことのできる縁で、
距離2ランクの異性間の縁では、出会いはそれほど関心を引き合いませんが、
付き合っていくと、月日を経る毎に親密になり、周囲からも祝福されながら結ばれることができます。
パトロン効果もあり、物質的幸運さえ運んでくるし、
障害やトラブルが生じにくく、末永く円満な関係となります。
まさに、最高の良縁ですね。^^
たとえば、「安壊」の距離3ランクの異性縁なら、不思議なほど引力が最大に強く働き、
周囲の人間関係や自分の将来性までも破壊しても結ばれようとし、
後に必ず、悲惨に別れるか、悲運に見舞われることになります。
永遠なる思い出として、胸に秘め、距離をおいておくか、早めに別れた方が、
互いに傷つかない宿縁であり、一度離れると、永久に出会わなくなる縁なのです。
まさに、破壊の業ある宿縁ですね。^^;
縁に応じた分を尽くすことが、人の道であり、執着はまさに苦を招くのです。
役割性相性というものもあります。
これは、たとえばAさんがBさんと共同生活や仕事をしていく上で、互いに自然発生的に、役割と作用を生じます。
同じAさんが、Cさんと組むなら、その役割と作用は、また違ったものになります。
これは算命学の空亡作用を分析したもので、6x6=36通りのジャンルに分類されます。
たとえば子丑空亡の人が、寅卯空亡の人に対して、
相手は自分を引き立てて良い面を引き出してくれる役割と作用があり、
相手が親・医師では従えず、相手の遊びにはついていけない作用があります。
逆に寅卯空亡の人が、子丑空亡の人に対しては、
相手は普段口うるさいが、物心両面で援助してくれる役割と作用があり、
結婚するなら、相手が女性なら明るい家庭になりやすく、
相手が男性ならカカア天下になる傾向が強く働きます。
互いの性格性相性の良し悪しだけでなく、
その役割や問題点、作用などを理解した上で、縁を活かして欲しいものです。
相手あってのこと。
努力するにも、人間関係は、0に何を掛けても0ですし、互いの想いが大切ですね。^^;
人や環境を変えるには、先ず自分が変われ。
この鉄則の上で、相性を知り、活用して欲しいと思います。^^v