整体や鍼灸で治療していて、ちょっとしたことなのに、なかなか愁訴が取れないという場合がありますね。
五十肩、ひどい肩こり、むち打ち症などの治療の後に残る、かなりしつこい症状がそうで、
押さえれば消えて移動する、関連痛とは別物です。
具体的にはすなわち、首筋の引きつれと、肩甲骨の内角の上の凝りです。
遠隔治療や患部の補瀉など、工夫してもなかなか取れず、苦労する施術師の方も多いのでは?
でも、これが意外と簡単に、しかも素早く取れてしまう秘法を公開しましょう。
本来は、不定期に開催しているヒーリング講座で実践してもらうところですが・・・
厄断ちは役立ちにて。^^いいよね?ウエダさん、ハシモトさん。(ワラ)
しつこい痛みや引きつれには、奇経や公会穴を用いた二点一字法と反対側圧方を用いるのです。
では、先ず、首筋の引き攣れを解決しましょう。
首筋の引きつれは、ほとんど首の片側面に出ますから、その痛点を確認します。
1.大椎:首を前に倒すと隆起する、首のつけ根の大きな骨の一番上の骨の下のくぼみ。
すなわち、第7頸骨と第1脊椎の間の点です。
大椎には、金シールを貼ります。
2.首筋の痛点には、銀シールを貼ります。
大椎に右手の親指を、痛点には左手の親指を当てて、息を吐きつつ同時に圧し込みます。
一呼吸待ってから繰り返しすと、痛みと引きつれが消えていきます。
3.まだ少し残っていたり、違うところに痛点が出るならまた銀シールを貼り、
痛点の頸骨を挟んだ反対側の対称点に、金シールを貼ります。
金銀シールの上に両手の親指を当て、銀は少し、金はめいっぱい強く圧し込んで
手を放せば、痛みは綺麗に取れています。
では、次に、肩甲骨の内角の上のこりを解決しましょう。
1.肩甲骨の内側の痛点を探し、銀シールを貼っておきます。
2.患側(こりのある側)の後ケイ(渓のツクリをヘンにして谷をツクリに、字
がないもんね。。^^;)
後ケイは、手を握ると、小指の側面にできる太い折ジワの先端です。
臨床で圧法を掛ける際、私は腕骨(わんこつ)を用います。
腕骨は、後ケイから指1本、手首側に下がった小指の骨と掌の間のくぼみです。
ここなら、指も入りやすく、シールもはがれにくいうえに、より鈍痛を感じることが多いですから。
この腕骨に金シールを貼って、親指で強く圧し込むかか、爪楊枝の先を直角に当てて押し込みながら、
首と背中を左右に5,6回動かします。
それだけのことで、痛みや引きつれが治まることが多いのですが、まだ痛みが残るようなら、
金シールの上から右の親指で強く、銀シールの上からは左の親指で
軽く、同時に圧し、右腕を振るようにブルブルと振動を掛けます。
一呼吸待って、痛みが消えたのを確認しましょう。
違う場所が痛むなら、痛点に銀シールを貼って、同様に腕骨と痛点を圧します。
3.もしも未だ痛みが残ってたり、違う痛点があれば、背骨を挟んだ反対側の対称点に金シールを貼り、
金銀シールの上に両手の親指を当て、銀は少し、金はめいっぱい強く圧し込んで
手を放せば、痛みは綺麗に取れています。