口内炎については、多くの人が経験したことがあると思います。
あの厄介な痛みと不快感は嫌ですね。
ピリピリして、苛立つほどに嫌な口の潰瘍は、アフタ性口内炎と呼ばれるものですが、できる確かな原因はわかっていません。
しかし、いくつかの要因が口内炎の引き金となることが判ってきています。
食事や歯の噛み合わせの悪さ、間違ったブラッシングによる口の中の損傷は、口腔粘膜を痛め、口内炎にかかりやすくなります。
また、口内炎は、鉄分や、葉酸などのビタミンB群などが不足した人に多く見られることが明らかになっています。
サプリメントを多く取ることで、不足分を補うことはできますが、医食同源の観点に立った家庭内薬膳を試み、食生活を改善することが、自然にして治療・予防になります。
食事では、ある特定の食品がアレルギーを引き起こして、口内炎を引き起こしていることもあります。
そのような場合は、原因となっている食物を除去することが必要ですね。
チョコレート、酢、マスタード、パイナップル、リンゴ、柑橘類、トマト、大麦、ライ麦、小麦、蕎麦、ナッツ類、ソースなどがアレルギーになっていて、それを知らない人も、結構いらっしゃいますよ。
ストレスは身体に多くのマイナスな影響を与えますが、口内炎も同じです。
仕事などが辛い場合や、ストレスの溜まる生活をしている場合は、口内炎の発生率が高いということも明らかにされています。
多くのストレスがかかっているときは、身体の免疫システムは影響を受け、免疫力が低下します。
生活の中のストレスを少なくすることは、現代人には特に大切。
効果的なカウンセリングや、ストレス発散の場や方法があるといいですね。
できてしまった口内炎の痛みを逸早く解決する、特攻療法をご紹介しましょう。
口内点(手のひら側の、中指の付け根の横じわの中央)に、爪楊枝の先で5,6秒、痛いくらいに圧します。
次いで、タバコ灸を10回、繰り返します。
タバコ(なければ線香をタバコの太さ程度にまとめて)に火を点け、口内点に近づけ、少し待って、熱っと感じたら、サッと遠ざけるのです。
口内点は、中国のツボ名で、口の中のほとんどの傷や潰瘍、痛みによく効きます。
使う手は、口内炎が左側にできていれば右手、右側にできていれば左手です。
口の中央や、あちこちにできていれば、両手のツボを使います。
この治療が終わったとき、ピリピリする痛みは、ごく軽くなっているはずです。