
文献を紐解くと、味噌の起源は中国の「醤」(しょう、ひしお)といわれていますね。
紀元前700年の周王朝にその記録が残っています。
味噌が中国から朝鮮半島での発達を経て、日本に渡ってきたのは、飛鳥から奈良時代とされています。
当時の味噌はまだまだすっごい高級品で、役人の俸禄に大豆が支給された事もあり、
平安時代の記録もありますが、貴族の食べ物であり、贅沢品でした。
鎌倉時代になると、僧侶や武士の間で、味噌汁が飲まれるようになりました。
室町時代になって初めて、庶民の間にも浸透し始め、自家醸造が始まりました。
戦国時代になると武将が積極的に味噌の製造を推進しました。
伊達家の「塩噌蔵」(えんそぐら)が有名ですが、
徳川家康も、岡崎城下の八帖町(八丁味噌名の由来)で日持ちが良く、
携帯性に優れた豆みそづくりを推進しま
した。
江戸時代も後半になると、貨幣経済の発展や、都市部と農村部の分離などが進み、
商売としての味噌屋も出現してきました。
すると庶民の間で、味噌の料理方法も開発され、
ますます、日本人にはなくてはならない食べ物となったのです。
味噌汁なんて、素朴なもんですが、薬膳として捉えて見ると、とてつもない優れモノです。^^
ざっと、その効能を挙げてみましょう。^^v
(1) | 胃ガン・肝臓ガンの予防 1981年国立がんセンタ-研究所の平山雄博士により発表された資料では、 特に男性で、みそ汁を飲む人と飲まない人を比べると、全く飲まない人の死亡率 はよく飲む人に比べて50%も高いとなっています。 実は、予防に味噌が有効なだけではなく、腫瘍が出来ても、食べ続ければ大きく ならず、進行を止める働きがあることも分かってきたのですよ! |
(2) | 心筋梗塞や肝硬変の予防。 これも、同様に発表されています。 二日酔いにも、味噌汁は効くのだあ!(爆) ううう・・・毎日の食事はずっと私が作ってきたが、過労と気落ちと風邪の災い と酒のタタリでへタってる今日この頃、愛というダシをちょっと入れた温かい味噌汁・・・ 笑顔で飲ませてくれたらなあ。。。(核恥爆) |
(3) | 乳ガンの予防 味噌のがん予防で、特に期待できるのがこれでしょう。^^ 味噌には、フイト・エストロゲンという植物性ホルモンの作用物質が含まれていて、 これが乳ガンの発生を押さえることが知られています。 |
(4) | 胃潰瘍の防止効果 味噌は胃の粘膜を守るのですよ。 これも資料で発表されましたが、60歳を越えると、よく味噌汁を飲んでいる人は 特に胃の病気になりにくいことが証明されています。 長らく続けることが大切ですね。 継続こそ、力だ!(笑) 今年4月で、結婚四半世紀か?ボソッ・・・ |
(5) | コレステロ-ルの抑制 味噌の主原料である大豆には、コレステロ-ル対策に有効な成分が豊富に含まれています。 サポニンは血清コレステロ-ルの上昇を抑える効果があり、 レシチンや食物繊維にはコレステロ-ルを除く働きがあるのです。 味噌に加工されても、これらの作用は変わりないのです。^^v |
(6) | 脳卒中の予防 大豆蛋白が血管を若々しく保ち、脳卒中から守ってくれます。 脳卒中の原因の大半は動脈の硬化なのです。^^; サポニンは動脈を若々しく保ち、カルシウムは血液が凝固するのを防ぎます。 カリウムと繊維は余分なナトリウムがたまるのを防ぎ、血圧上昇を抑え、 その結果、動脈硬化を抑え、脳卒中を予防することができるのです。 |
(7) | 老化の防止 老化の主原因は、細胞の酸化です。 味噌はそれを抑え、若々しさを保つことができます。^^ 老化は全身の組織機能が衰えることですが、主に血管・体細胞・脳細胞が最も老化しやすいのです。 その原因が、細胞脂質の酸化で、この過酸化脂質こそが成人病の要素なのです。 味噌には、抗酸化物質が大量に含まれているのです。^^v |
(8) | 美肌効果 味噌は、メラニンの合成を抑えシミ・ソバカスを防ぎます。 メラニンとは皮膚や毛髪の色を決める物質で、紫外線の刺激に反応して、シミ・ソバカスが出来ます。 味噌に含まれる遊離リノ-ル酸には、メラニンの合成を抑える働きがあるのです。 |
(9) | 消化促進 味噌と一緒に食品を食べると、アミノ酸や酵素の働きで、消化吸収が良好になります。 タンパク質は、体に欠くことの出来ない栄養素ですが、消化吸収に時間が掛かります。^^; 味噌に含まれるタンパク質は、30%が分解されアミノ酸になっているため、消化吸収が良いのです。 さらに活性度の高い消化酵素が含まれるため、一緒に食べた食品も、消化吸収が良くなるのです。 |
(10) | 毒消し・整腸作用 味噌は腸の清掃役としても活躍します。^^ 味噌の中の微生物が、腸内の腐敗菌や有害物質を体外へ排出してくれるのです。 皆さんは、フグの卵巣が猛毒であることをご存知でしょう? この猛毒の卵巣も、1年も味噌漬けにしておくと、毒が消え、珍味になるのです。 レッキとした郷土料理だと言われて、高雄病院の医局で、某院長と食べたけれど、 ちゃんと生きてるし、シビレも吐き気もなかったぞ。(笑) 味は・・・しょっぱい味噌の味。^^; 最初に考えた先達諸賢よ。 そこまでして、フグの卵巣まで食わんでもええんとちゃうのん?(爆) |
(11) | 疲労回復 味噌中のビタミンB12は、造血作用や神経の疲労回復を増進します。 発酵食品である味噌には、ビタミンB12が多量に含まれていて、 これには造血作用を促進し、神経の疲労を防ぐ働きがあるのです。 香りの高いみそ汁を飲むと、ホッとして疲れが取れていく気がしません? いえいえ、それは決して気のせいでなく、そんな気の力が味噌には備わっているのですよ。(笑) |
(12) | 脳の新陳代謝の促進 味噌は「健脳食」とも言われています。 食品タンパク質とビタミンB群を含む食品を摂ると、脳の新陳代謝が進み、 頭の回転も良くなることが知られています。 また、脳内での神経伝達の促進に欠かせないのが、コリンとアセチルコリンですが、 このコリンが、味噌中のレシチンには豊富に含まれているのです。^^v 脳が生育する21歳までは、毎日味噌汁飲ませる方がいいですね。^^ もちろん、この頃、記憶力や集中力が衰えたとお嘆きの方には、ぜひぜひ。(笑) |
素朴だけれど、こんなに凄い優れもの、味噌汁。^^
薬飲むより、良いものですよ。(笑)
塩分が気になる?^^;では、比較してください。^^
味噌汁一杯、150gに含まれる塩分の量は、平均1.4g。
コーンポタージュ1カップ、160gに含まれる塩分は、2.3g。
カップラーメン一個、75gに含まれる塩分は、なんと4.8gなのですよ。^^;
安心して、お飲み下さい。^^v
あの・・味噌汁、沸騰させたらせっかくの有効な微生物と酵素、、死んじゃうよ。
^^;
呪、ちゃう、愛を込めて、飲ませてあげてね。
ふに。–