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日別アーカイブ: 2020年10月21日

秋土用、青物と「た」の付く縁起で、本日は水曜 会

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この3,4日、朝の気温がにわかに低くなり、上着1枚では肌寒い京都です。^^;
残暑が長かった分、やっぱり冷えは急速に進みますね。w

今、風邪をひくと、コロナが疑われますので、冷えから来るホントの風邪には注意し、身体を温めましょう。w
手洗いを第一に心がけ、腸内環境と脳の状態を良く整えて、免疫力を強化することも大事ですね。

昨日の20日が秋の土用の入りになりました。
立冬の前日、11月6日までが、秋の土用期間になります。

土用は土の気を休めることが大事となる期間です。
そのため、土木工事や土を動かすことが禁忌とされてきましたが、気になる方は間日を活用することでしょう。
秋の土用の間日は、未・酉・亥の日ですから、10月21,23,31日、11月2,4日が間日になります。

旅行や引越し、新しいことを始めるのも、土用は避けるべきとの言い伝えもありますが、現代の陰陽師、それは気にしません。w
土用は季節の変わり目に当たり、天候が不順になったり、体調が不順になりやすい候です。
それを用心して、おとなしく静かに過ごすのが良いとの解釈でしょう。w

土の気は、人体では脾・胃に相当し、消化機能を司ります。
食欲の秋ですが、過食はせずとも腹が冷えたり、消化の悪いものを食べることはお勧めできず、土用は胃腸を休めることが大事と考えています。

陰陽五行では、土用は土気が盛んになりますので、五味の土気に当たる甘味、でんぷん・糖質は控えるがよろしかろうと。w
土剋水で水気の腎を傷めないよう、水を生み出す金気の根菜や、五穀の水気に当たる大豆製品を補いたいところです。

夏の土用は、夏バテしないようにと、土用の丑の日にウナギのように、黒い物や「う」の付く物を食べる風習があります。
その伝からは、秋の土用は、土用の辰の日に青いものや「た」の付く物を食べることが縁起食となります。

実はウナギに脂ののる旬は冬ですが、夏には冬の枯渇した玄気を得ることが、漢方の養生訓です。
したがって、秋には春の枯渇した青気を得ることが養生になります。

スーパーなどでは、四季の土用を無視して、秋土用でも丑の日にウナギが売り出されてますが。^^;
現代の陰陽師、その辺が釈然としません。w

夏の土用の丑の日、秋の土用の辰の日は、月と日の対極する十二支に当たり、未月の丑日、戌月の辰日を差すものです。
推命学でも九星気学でもそうですが、対極するものは変化作用や引き出す作用が陰陽論で説かれています。

要するに「縁起」ですが、「因縁生起」の略ならば活用してみると面白いでしょうが、私の場合は格別土用の指定日には拘りません。w
丑の日にちなんで「う」の付くものとか、辰の日にちなんで「た」の付くものを食べることにも、縁起が良くなるとは思えぬ現代の陰陽師です。(笑)

縁起じゃなくって、「た」のつく食物を秋の土用に摂るには、玉ネギをお勧めします。
玉ネギにはケルセチンが含まれており、抗酸化作用があり、活性酸素を撃退します。
2017年のカナダのゲルフ大学の研究で、ケルセチンは大腸がんの細胞を減少させることも明らかになりました。

秋に穫れる玉ネギは、紫外線の多い夏場に成長するため、春の玉ネギよりケルセチン量は1.5〜2倍も多くなっています。
さらに、天日干しすると良く、1週間太陽の光を浴びると、ケルセチンの量は元の4倍になるそうです。

ケルセチンは過熱にも強く、油と一緒に摂ると吸収率がアップする特徴もあります。
玉ネギ100gに対して、糖質が7gちょいありますので、厳密な糖質カットをしてる方にはお勧めしませんが、私は玉ネギ君を重宝してます。w

加熱すると辛味が消えて甘みを増し、消化も良いので、胃腸に優しいですから土用にはもってこいでしょう。
別に、玉ネギが私の髪型や顔とフラクタルしてるからという理屈ではありませんので念のため。(自爆)

縁起には拘らずとも、土用の期間は、あまり脾・胃に負担を掛けないようにするのは大事かと思います。
秋には春の気が枯渇しているので、青いものを摂るというのは、陰陽五行の調和の理があることでしょう。w

「青い」というのは、和語では古来から、空や海のブルー系統の色の他に、草木のグリーン系統の色をも青と呼んできました。
ちなみに信号機は元々「緑信号」という正式名称がありましたが、慣習的に「青信号」と呼ぶ方が定着し、結局規則を改正して現在のように「青信号」と呼ぶようになったとのことです。w

これも、日本人が「緑」を「青」と認識する語感の表れの一つですね。
従って、普通に青物と呼ばれる青菜や、青魚などを摂れば良いでしょう。w

ブルーに拘って、甘エビの卵や沖縄のイラブチャー(アオブダイ)、タイの食用花バタフライピーが入手できなくっても構いません。
ブルーベリーもブルーチーズでも良いでしょうが、ベル食品のオホーツク流氷カリーや富山の蒲鉾くろべの青巻き、飲み物では勝沼ブルーワインや網走ビールの流氷DRAFTをわざわざ取り寄せなくってもよかですよ。(ワラ)
緑ではなく、青は脳に食欲を抑えさせる作用がありますので、ダイエットに天然の害なき青色素を使うのは効果的ですが、美味には感じ難いでしょうね。^^;
青色してるカレーよりは、私ゃ普通のカレーとか、タイのグリーンカレーが食欲をそそります。w

テーブルクロスや皿、茶わんなどの食器を青色にするのも、食欲を抑える効果はありそうですね。
ただし、この季節、青色は身体を冷やす作用がありますので、あまりお勧めしませんが。^^;

朝晩は冷えますので、煮物や鍋物など火の力を体内に取り込みましょう。w
日中は丁度良い過ごしやすさですが、丁度良い春秋の期間というのは年々短くなってるように感じます。^^;

土用は季節の終い時ですので、秋の風情も味わって、日々を充実したいものですね。
昨日からは顧問先への指示書作成の集中期間に入っていますが、夕刻からは土用の食を楽しみましょう。w

今日のメニューは、以下の11品です。
1.サニーレタス、水菜、赤パプリカの深煎り胡麻ドレッシングサラダ。
2.アボカド、柿、チーズのカクテル、コールスロードレッシング掛け。
3.里芋の煮っころがし。
4.京のうらら揚げのチーズ焼き、九条ネギを散らして。
5.玉ネギ、椎茸入り牛肉じゃが煮込み。
6.ロメインレタス、豚バラ肉、ニンジンのタイ風炒め、ムー・パット・パック。
7.ヒジキ、蒸し大豆、シメジ、黒ゴマの炒り煮。
8.赤身卵「どん玉」の温泉玉子、卵料理用だし醤油で。
9.豚バラ肉、白菜、豆腐のバター入りキムチ鍋。
10.輪切り玉ネギのオリーブオイルソテー、手作りポン酢で。
11.タケノコのクルミ味噌田楽焼き。