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日別アーカイブ: 2019年4月17日

今日から春の土用入りにて、本日は水曜会

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今日17日から、春の土用に入りますね。
土用は、立日前日までの18日間だから、5月6日の立夏になるまでは春の土用
期間になります。

「土旺用事」の略が「土用」ですから、五行の土気が旺じる(盛んとなる)期間
です。
気が過不足すれば不調が生じますので、土用の期間は脾・胃つまり消化機能や消
化器官に不調が生じないよう注意しましょう。

自然の恵みの中で生活してきた古来の人たちは、土用の期間は土を休めることを
大事にしていました。
基礎工事や土木工事、植樹、井戸掘りなどが、土用期間は禁忌とされてきたのは
このためで、今でもれっきとした工務店や造園業店では守られている風習です。

18日間、1年で4回も工事ができないのは不便なので、例外とする間日が設け
られました。
春の土用は、巳、午、酉の日が間日となりますので、4月18,26,27,3
0日が間日です。

古く陰陽道では、普段は規則に則って遊行している土公神(どくじん)が、土用
の期間は土中で休んでいるので、それを犯すと怒りに触れて災いが起こると説き
ました。
土公神というのは、「土の気」の化身であり、土を司る神様です。

1年の約2割に当たる期間、土を触れないのでは、農業や建築、土木に携わる人
にとっては不都合極まりません。^^;
そこで、土用期間中、数日は文殊菩薩が土公神を天上に呼び寄せて、土を触って
も良い日を作ってくださったのだとか。w

ほとんど民話やおとぎ話のような由来ですが、自然を大切にしてきた古来からの
人たちが土を休める期間を設けたのは、自然への畏敬であり、配慮ですね。
陰陽五行では、「土の気」は、万物を保護して育てる性質を持つといいます。
こうした「土」の性質から、土用の期間は、新しく迎える季節の気を育む期間と
されています。

人体でも「土の気」を休ませるべく、土気に属する脾・胃の消化機能を酷使しな
いよう配慮するのが良いですね。
五行の土気は、五味では甘味に当たりますので、でんぷん・糖質を控えることが
よろしかろうかと。w

土剋水で、水気は腎に当たりますので、でんぷん・糖質の摂取がその人にとって
過剰に傾けば、糖尿病や腎臓疾患を引き起こすのは、この理によるものです。
ある意味、土用に土いじりをするより、タタリあることかもしれませんえ。w

また、土用は季節の終わり目に当たりますが、6か月前の対冲の期に摂った栄養
は枯渇しているので、例えば春の土用ならば、秋の気のあるものを摂ることが食
養とされました。
夏の土用は未月なので、対冲の丑の日に、玄冬の色である黒い物を摂る風習はそ
うした理があります。

丑にちなんで、「う」のつくものを食べるのが縁起食です。
ウナギは「う」がつき黒いので、夏痩せしたウナギでも精が付くと、「土用の丑
の日、鰻の日」などと喧伝した平賀源内の仕掛けた呪(しゅ)は今も効いてるよ
うです。w

春の土用なのに、スーパーなどで、「本日は丑の日」とウナギを売り出すのは釈
然としませんが。^^;
この伝でいうなら、春土用は辰月ですので、6か月前の十二支の戌にちなんで戌
の日に「い」のつくものを食べるのが縁起食になります。
また、春の終わりには枯渇している、秋の金気に当たる白いものを食べることが
食養となります。

白いものなら、しらす、大根、ウド、豆腐などが挙げられますが、消化を良くす
るのは大根おろしが適しますし、土剋水で水気が損なわないよう、水気に当たる
大豆製品の豆腐を食するのも適しています。
「い」のつくものなら、いわし、いか、インゲン豆、芋、いちごなどが挙げられ
ますが、現代の陰陽師、そうした縁起食には拘りません。

ちなみに、春の土用期間の戌の日は、4月19日と5月1日になります。
縁起に拘るなら、「い」のつく白いものなら単にイカとかイワシとかを食べれば
よいのでしょうが、五行の理を図るなら、イカ納豆とか、イワシの水煮缶の大根
おろしポン酢掛けとか、煎り大豆とか、白いんげん豆の白だし煮とか。w

占いの流派によると、土用期間は旅行も避けるべきだというのがありますが、私ゃ
別に気にせんけど。w
土用殺と称して、春の土用は南東への移動が禁忌とされますが、現代の陰陽師、
それも別段怖れません。w
気に掛けたり、不安に思うことが、素粒子となって働き、負の事象を招きますの
で、気がかりで案じる方は、方除けの符を持つと良いでしょう。w

東洋医学漢方には、秋病春治、冬病夏治などという根治法があって、十二支運気
律上も6か月後の対冲月には変化作用が生じます。
10月から冬にかけて症状の出る人は、今からが体質改良や根治の最も効果的な
時期といえます。
土気の万物を保護して育てる性質が旺じる土用の期間は、悪因子を破壊し、良因
子を再生する土気の力を利して、半年先の健康のためにも活用したいものですね。

土の力といえば、東福寺塔頭同聚院の十万不動とか、宇宙の虚空蔵菩薩に対して
大地の大慈大悲を表す地蔵菩薩を、土用の連休に訪ねて祈念するのも良いかも。

神道では、大国魂神(おおくにたまのかみ)が大地の神で、巳と未の守護神です
ね。
十二支守護では下神神社の言社(ことしゃ)が有名ですが、大国魂神は、近くな
ら広隆寺のある太秦(うずまさ)の「蚕ノ社(かいこのやしろ)」に祀られてい
ます。

蚕の社は、「木嶋神社」とも呼ばれますが、正式名称は「木嶋坐天照御魂神社
(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)」。
うちらは、フツー、蚕の社と呼んでますが。w

広隆寺の東にあり、太秦森ヶ東町にあるのですが、境内の原生林が広がる一帯を
「元糺の森」と呼び、その森の東側付近を指す町名です。
平安京はるか以前の昔、平地が広がるこの一帯に、こんもりと巨樹が生い茂る森
がまるで島のようであったことから、「この島」と呼ばれたそうです。

広い境内の神社ですが、元糺の池(もとただすのいけ)の中に、珍しい三柱鳥居
があり、知る人ぞ知る京のエネルギースポットです。
この三柱鳥居の方位が、稲荷山・松尾山の冬至線、比叡山四明岳・愛宕山の夏至
線に関係すると見て、境内の元糺の池に日が差すという構造から、朝鮮半島の日
光感精型の信仰に基づく半島系の太陽神(日の御子)を祀ると推察されています。

ここも、十万不動の同聚院と同じように、あまり人が訪れないので、落ち着いて
過ごせるのが良いですね。
連休の遊行も良いけれど、私はあまり、人混み、ヒトゴミは好きくないですから。

連休にもし会員さんたちの要望があれば、静かで清浄なエネルギー場を訪れたい
ものです。

さて、本日は水曜会です。
土用の入りに当たり、あれこれ考えつつ、今日のメニューは以下の12品です。
1.ホウレン草と豆腐のワサビ・山椒白和え。
2.刻みオクラの湯引きと納豆の和えたん。
3.サバの水煮缶、フレンチドレッシング和え、ブロッコリースプラウト掛け。
4.イカげそ(モンコウイカ)と千切りタケノコのバター塩コショウ焼き、パセ
リを散らして。
5.豚ロースの生姜照り焼き。
6.干し大根、刻み揚げ、蒸しサラダ豆の炒め煮。
7.ヒジキ、ブナシメジ、蒸し大豆の炒め煮。
8.鶏胸肉の生ハムと茹がきブロッコリー、辛子明太子マヨネーズと焼き海苔を
添えて。
9.丸ごと玉ネギ、タケノコ、牛こま切れ肉の生姜煮込み。
10.京絹揚げのバター焼き、クルミ味醂味噌を添えて。
11.合挽ミンチ、ホワイトブナピー、エリンギ、マイタケのキノコ肉味噌。
12.アタリメの直火炙り、レモンと一味マヨネーズでも。
(これは、炙りたてを割いて食べるのが一番かと。w)