本日は第2土曜日につき、月例の気の科学体験講座の開催です。
本年の初講座に当たり、基本的なことを踏まえて、楽しい体験講座にしましょう。
2月4日の立春からは己亥年が開くわけですが、良い展開が生じますように。
(念)
己(つちのと)は、土の陰気を意味しますが、語源は三本の平行線で、条理が整
然としている様を表しています。
亥は、門構えに亥を入れた字で、同じく「がい」と読みますが、意外と亥(い)
の音読みを知らない人が多いものですね。
亥は、草木の生命力が種の中に閉じ込められた状態を表しています。
亥の陰陽五行は、水の陰気を指しています。
したがって、干支の己亥は、天干の己が地支の亥を土剋水で剋しているので、剋
を解消するには金気を通関して、土生金、金生水と循環を図ると良いですね。
具体的なことは、講座でお話ししましょう。w
黄帝内経を紐解くと、気交変大論に、己の年は土運不及とあり、土気が不足する
と書いてあります。
土運不及の年は、風気が広がって土の化成能力が発揮できず、草木は成長して育
つものの、育ちすぎて花が咲いても実が実りにくいとか。^^;
天上の木星の光が強くなるのがサインですが、人は下痢症状、身体の重だるさ、
筋骨の動揺、腹の腫物などの病気に罹りやすくなり、心は怒りっぽくなりやすい
と書かれています。w
土気が不及なので水を制することができず、寒水の気が旺盛になると、虫などは
早く冬眠に入り、人は寒気に当たって病気になりやすく、軟便の症状が出やすく
なるとあります。
細説になると、己亥年は、司天が厥陰、在泉が相火の年で、寒くなるべきはずが
寒くならず、流れが凍らず、冬眠している動物がまた現れるといいます。
寒水の気は力を発揮できず、金気も再び旺盛になることができないので苛烈な秋
の気にはならず、作物も人間もまあ安全でしょう。w
木星の光が正常で、強くならないと良いですね。
五常政大論には、土運不及の年は、土気が不十分なために水気が土を逆剋すると
あります。
土の化気が抑制されて作用を発揮できず、木の生気が旺盛になり、火の長気と金
の収気は正常だと記載されていますが、何のことやら?w
読み解くに、天候では適時適量の雨が降ることができず、風と寒気は起こって、
大風も吹き、草木は十分に実を養うことができないでしょう。
年の気は散漫で、その作用は沈静と安定ですが、人体の変動は、できもの、痛腫
、糜爛、膿などで、発病は湿気の停留として現れ、内臓では脾に表れやすいとい
います。
さらに至真要大論には、厥陰風木が天を司る年の特徴として、人は胃の中心が痛
んだり、脇の下に硬結ができたり、胸郭や咽喉の通りが悪くなったり、舌根が固
くなったりしやくなるとあります。
腹が冷えて下痢や軟便が出たり、小便不通などの病気に罹りやすくなりますが、
これらの症状はみな、脾から発しているので、今年は脾胃のケヤーが大事ですね。
衝陽(足の甲の動脈上のツボ)の脈動が止まれば致命的とありますので、この経
絡の気を良く通しましょう。
臨床上、左の肩甲骨下に硬結や圧痛があれば胃、その下の肋骨にあれば膵臓が不
調、右の肩甲骨下にあれば肝臓に不調があることが多いものです。
副腎皮質や腎臓も含めて、内臓整体法を用いて、この場で即座に調子を良く調え
ましょう。
内臓は筋膜とも連結しているので、身体の可動も良くなります。
身体の痛みが内臓由来だった場合、筋硬結を解いてもまた戻りが生じますから、
根治には内臓調整と脳脊髄神経のリセットが肝腎です。w
寒いこの時節は、筋肉が収縮して、硬結ができて痛んだり、身体の可動域が不自
由になっていやすいものです。
経絡の気をよく通したり、TLテストから異常のある部位を見つけて原因となって
いる硬結を解いたりして、身体の調子を良くしましょう。
お腹の中の調子も整え、脳脊髄液の循環も良くして、脳波をアルファ波の10Hz
に誘導して、ストレスも身体の不具合もリセットしてみましょう。
心身がすっきりした状態で、自身のハイヤーセルフと交信するべく、また自身の
能力がより良く発揮できるように、心地良い瞑想を楽しみましょう。
講座が終われば、会場をこちらに移して、新年の懇親会をいたしましょう。
今日のメニューは、以下の12品です。
1.赤パプリカとキャベツのフレンチドレッシング・コールスロー。
2.合鴨ロース。
3.キクラゲ、キュウリ、豚ロースのタクミソース炒め。
4.近江蕪の敷き昆布・かつおだし味噌鍋、餅を入れて福井式雑煮。
5.こんにゃくの摺り胡麻赤味噌田楽。
6.ブリアラ大根。
7.絹揚げのバター焼き、九条ネギを散らして。
8.からし菜の一夜漬け。
9.蒸し大豆、サラダ豆とヒジキのだし炒め。
10.コフキ芋のパルメザンチーズまぶし。
11.牛タンしぐれと鶏ミンチ・三種のキノコの肉味噌、サニーレタスで包んで。
12.皮付きピーナッツのピクルス。