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9月入り、皮膚について振り返りつつ、本日は水 曜会

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9月になりましたねえ。
台風一過、京都は風も弱く、雨も少なく、一時の夕立のような雨で京都駅周辺に
一部浸水があったようですが、全般には平穏無事でした。w

台風の発生も然ることながら、私的には、今年の9月と10月はそれぞれ27日
間と25日間の宿曜陵逼(すくようりょうじ)期間があるのが気掛かりです。w
空海がもたらした宿曜経がこの「二十七宿」ですが、一般的な暦の「二十八宿」
と異なる点は、宿縁性相性や個々の月の因果律的バイオリズム、因縁生起につい
て説かれていることです。

期間中は、イレギュラーな事態や物事の運び、良くない因縁生起の発生、政治的
事変が起こりやすくなります。
9月は全ての人に「六害宿」の禁忌事項が生じますので、3日から29日の宿曜
陵逼期間中は、確認には念を入れることにしましょう。w

空海伝の「七曜陵逼口伝」には、「東方、観世音菩薩は六害宿の凶難を避けしむ」
とありますので、東を向いて念彼観音力云々・・w
確認ということで、気の講座の展開を振り返ってみましょう。

ここ1,2年、「治療スイッチを入れる」ことを初発の大事としてきました。
発生学的にも、皮膚→腸→脳の順に身体は形成されて行きますので、「皮膚は露出した脳」ともいわれます。

施術で人に触れるにも、皮膚に触れざるを得ませんので、皮膚の機能をどれだけ活用できるかは大きなことです。w
皮膚の遊びを取るだけの圧で、関節包そして脊椎神経に働きかけたり、皮膚を撫でるか触れずにラインベクトルの法則に従って刺激することで、即時に可動域難
や動作痛が神経の再起動で解決できることです。

皮膚は人体を覆う最大の臓器であり、かつ外界から身を守る生体バリアとしても機能としています。
さらには、皮膚はさまざまな方法で情報を受信・発信をする器官でもあるといえます。

私たちの全身を覆う皮膚には、外界の刺激から身体の内部を守るだけでなく、何かが触れたときに反応する感覚器としての役割があります。
これを 「皮膚感覚」あるいは「表在感覚」といいます。
そして、この皮膚感覚は、触覚や痛覚、温度覚などから成り立っています。

皮膚の中には、圧力や振動、皮膚の伸展などに反応する数種類の「触覚センサー」が存在し、それらが組み合わさって皮膚感覚を得ることができます。
この触覚センサーは機械受容器と呼ばれ、主なものとしてメルケル盤、マイスナー小体、ルフィニ終末、パチニ小体の4つがあります。

近年、これらの受容器に加えて、まったく別の機能を持つ「C触覚線維」という神経が発見されました。
このC触覚線維は有毛部に存在しています。

毛根にからみつくように線維が伸びており、皮膚表面をさするときに生じる毛の振動を感知し、刺激を脳に伝える役割があります。
そのため「官能機能」とも呼ばれ、触覚によって快や不快、安心感や嫌悪感といった感情を喚起させるという大きな特徴があります。

今年の2月21日、資生堂は、脳科学研究により、肌に触れることの意義を客観的に評価し解明しました。
簡単に結果を述べると、自分で自分に触れることには、安心感を高めると共に自己を確かめる役割があること、
他者から心地よく触れられることには、安心感を高めると同時に皮膚感覚の感受性を高めることが示唆されました。

この実験では、自身の右手で左手の甲を単純な動きでソフトに触れているときの脳活動の変化を、fMRIを用いて測定・解析しました。
その結果、自分で自分に触れることにより交感神経が鎮まり、外的な注意や警戒心などが和らぎ、安心感を得やすい状態になったことが科学的に解明できたのです。

緊張した時などに、気が付くと髪や頬に触れていたりすることがよくあるでしょう。
このような無意識で自動的な動作には、自身に安心感をもたらすと同時に、
自己を確かめ本来の自分に戻るという、自己を守るための本質的な役割があると考えられます。

また、他者に左手の甲をタッチされたときの脳活動の変化を、同様に測定・解析した結果、
快と感じる心地よいタッチでは、愛や美などの情報処理に関わる眼窩前頭皮質の活動が高まり、
警戒や痛みなどに関わる前帯状皮質の反応が抑制されることが示されました。

さらに、心地よい条件では感覚入力が促進され、不快な条件では感覚入力が抑えられるという一種のゲート機能の仕組みが働くことがわかりました。
つまり、心地よく感じる他者からのソフトなタッチは、気持ちを落ち着かせ安心感を高めると共に、
副交感神経を優位にして血圧や心拍、脳のストレスを下げたり、皮膚感覚の感受性を高めると考えられると発表されています。

触れることによる皮膚への刺激は、手の密着と圧迫、手の温かさ、触れられている位置、なでる速度などが、神経の働きを通して、
ストレスの解放、安心感の獲得、自尊心の回復など、情動面にも良い影響をもたらすのです。

快く触れることは、その実施の過程、あるいは実施の結果として、触れてきた相手に対する親近感を形成し、
関係性を構築する助けとなることから、心理・社会面にもよい影響を与えるといえます。

私たちの指先には微弱な電流が流れていて、そのエネルギーを触れたものに伝えることができます。
そして、触れるという行為は、オキシトシンという脳内ホルモンを増加させることがわかっています。
オキシトシンは、絆ホルモン・愛情ホルモンなどと言われ、心を温かく穏やかな気持ちにしたり無償の愛を感じたり、脳内のストレスを軽減したりする働きがあります。

古来、気功では「愈気」と称して、気を運び伝え合うことで、心楽しく身体も癒せるとしています。
愉快な交流と気の触れ合いで、自他の心身がより良く健康になれると良いですね。

皮膚の感じる機能というのは、温度、湿度、空気圧、明暗、色彩、電磁波、化学物質などなど多岐にわたっています。
発生学的には「皮・脳同根」で、超高性能センサー(皮膚)と超高性能コンピューター(脳)として、生命の営みを見事に支えています。

然るに、情報量が多く、しかも展開が早いために起こると言われる脳のキャパオーバーは、
現在、社会問題にもなっています。
脳は一旦情報刺激を全て受け止め、その中から必要なものだけをより分けるという処理の仕方をしますが、
さすがにこの速度と情報量ともなると、処理が追いつかなくなるし疲弊してしまうのです。

実は、皮膚の触覚、舌の味覚、網膜の視覚、鼻の嗅覚、鼓膜の聴覚など、体表面にある“感じる”細胞群からの労りこそが脳を慰めます。
“感じる”細胞は体表面に分布し、無数のレセプターを持っていて、レセプターで受けた刺激を逐一脳に伝えていますが、
その情報量を少なくして脳が落ち着いて情報処理できるようにしてあげると脳は機能を取り戻します。

例えば、視覚情報は全情報の80%と言われるので、少しだけでも目を閉じてみるだけでも、脳には良い効果があります。
自然や食物の良い香りを嗅いだり、風に揺れる梢の音や水のせせらぎに耳を澄ませてみたり、
五感の労りこそが脳の余白を作り、脳を癒してくれます。

さらに、深呼吸しながらの瞑想やマインドフルネスには、優れた効果があるものです。
五感を豊かに、良く味わって、幸福に生きてることを楽しみましょう。w

私的には、原初の脳、すなわち皮膚には、超空間的な量子力学的な機能があると
想定しています。w
視覚的なフェイスタイムヒーリング、電話のみの音声誘導ヒーリングだけでも、
触れずに苦痛や症状を解消できたのはその一端だと捉えています。

だけども、初めての依頼で遠隔ヒーリングすることはほとんどなく、せめてオン
ラインでも面談し、質疑した後ですることが普通ですし、直に会って、直接触れ
ることの方が効果の絶対的自信があることです。w

9月に入り、早朝は涼しく、寒冷・乾燥の秋を迎えると、皮膚も乾燥します。
秋は一年で一番、肌が老ける季節と言われていますので、
保湿などのスキンケヤーも、これからは大事にしなくちゃですね。w

さて、本日は9月最初の水曜会。
今日のメニューは、以下の11品になります。
1.皮むき蒸し茄子とトマトの麺つゆ・リンゴ酢・ラー油浸し。
2.揚げ茄子と軽く炒めたトマトの麺つゆ・黒酢・おろしニンニク・胡麻油浸し。
3.自家製絹揚げ、大根おろし・ポン酢で。
4.モロヘイヤとモヤシのチェンマイ風炒め。
5.牛肉と空心菜のオイスターソース炒め。
6.いづみ式豚バラ肉、黒キクラゲ、キャベツの中華炒め。
7.いづみ式マイタケの天ぷら、手作り天つゆで。
8.ジャーマンフライドポテト、ブラックソルトかライムペッパーソルトで。
9.京うらら揚げと小松菜の炊いたん。
10.ヒジキ、シメジ、蒸し黒豆、蒸しサラダ豆、黒胡麻の麺つゆ炒め。
11.サバフィレの素焼き、大根おろしと生醤油で。