5月29日最終水曜日、十方暮が終わり、暦には「天一天上」とあります。
古来、縁起をかつぐ相場師は、この日を相場が上騰する日として用いたそうですが。w
厳密にいうと、「天一天上(てんいちてんじょう)」とは、今日のみを指すのではありません。
陰陽道で、天一神(てんいちじん)が天に昇っているとされる16日間のことを指します。
天一神とは陰陽道の方角神の一つで、十二天将の主将です。
中神(なかがみ)、天一(てんいち)、天乙貴人(てんおつきじん)ともいいます。
天一神は、己酉(つちのととり)の日に天から地に降りてきて、四隅四方を44日間掛けて巡り、
癸巳(みずのとみ)の日にまた天に昇るとされています。
つまり、癸巳の日から戊申(つちのえさる)の日(己酉の日の前日)までの16日間が天一天上の期間となり、年に6回巡ってきます。
今回の天一天上は、今日から6月13日(木)までになりますね。
天一神は、天と地との間を往復し、6月14日の己酉の日に再び地上に降りてきます。
そして「天一神遊行(てんいちじんゆぎょう)」といって、北東(6日間)より順次、東(5日間)、南東(6日間)、南
(5日間)、南西(6日間)、西(5日間)、北西(6日間)、北(5日間)と
44日間をかけて四方を巡るのです。
天一神が地にいるときは、その方角に向かって事を起こす、その方角に真っ直ぐに進むと障りありとされていました。w
平安時代に最も流行し、当時行なわれていた方違(かたたが)えには、この神のいる方角を避けるためのものがほとんどです。
天一神が天にいる間は、方角にまつわる禁忌が無くなるので、旅行や引っ越しに適しているといわれてきました。
16日間と期間が長いので、長期旅行の日程にも対応できますしね。w
天一神が天に昇っている間は、代わりに日遊神(にちゆうしん)という神様が、地上に降りてきて家に留まるとされてきました。
この日遊神は不浄を嫌うので、この期間は家の中を清潔にしなければ日遊神の祟りがあるといわれたものです。w
そうした縁起からいうと、今日から16日間は、身の回りを汚すのは避けて、家の中を掃除するのが良いということになります。w
風水では、特にキッチンやトイレ、浴室などの水回りをきれいにしておいた方がいいとされています。w
掃除とともに不要なものを処分して、整理整頓も心掛けるのがより良いですね。
古くなったタオルや座布団、下着を新調するなどにも吉の作用がありげです。w
また、日遊神は争い事も嫌います。
そのため、訴訟や談判などは避けた方がいいとされてきました。w
夫婦げんかや親子げんかなど、身近な人との口論・諍いも良くないとされています。
言い方ひとつで角が立ち、聞き方ひとつで腹が立つのが人の常ですが、注意して
行きましょう、w
暦でいえば、明日30日は「天赦日」ですね。
天赦日は、「百神が天にのぼり、天が地上の万物の罪を赦(ゆる)す」日とされ、
江戸時代以前から使われていますが、日本の暦の上で最上の吉日とされています。w
現在でも、一般に縁起を気にするに「六曜」が用いられていますね。
先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6つの種類があり、いわく「友引に葬儀を出してはならない」、
いわく「大安は吉日で結婚や移転、旅立ちなどに最適」とか。w
天赦日は何事にも良き吉日ですが、特に新しいことを始めるのに最適、最高の日と言われ、「大安」をも
はるかに超える吉日になります。w
七曜はきちんと
1週間、六曜はおよそ6日間で巡ってきますが、天赦日はなかなか巡ってはきませ
んからね。w
同じく暦下段で吉日とされる「一粒万倍日」は月に5〜6回ありますが、天赦日は年に数回しかありません。
今年は元旦から7回ですが、来年は6回になります。
天赦日の出し方は、季節によって異なっています。
春(立春から立夏の前日まで)は、戊寅(つちのえとら)日。
夏(立夏から立秋の前日まで)は、甲午(きのえうま)日。
秋(立秋から立冬の前日まで)は、戊申(つちのえさる)日。
冬(立冬から立春の前日まで)は、甲子(きのえね)日。
ちなみに今年の天赦日、明日を過ぎれば7月29日(月)・8月12日(月)・10月11日(金)・12月26日(木)になります。
中でも、7月29日は、天赦日、一粒万倍日、大安、母倉日が重なる2024年で一番の開運日になります。w
然るに、天赦日は天がすべてを赦してくれる日だからといっても、何をしてもいいわけではありません。^^;
基本的には何をするにも縁起がよく開運する日ですが、自分勝手な行いや人に危害・損害を与える行為は当然許され
ないでしょう。w
犯罪でなくても浮気や不倫の行為は、その日のツケが天に届けられ、後で返ってきたらコワイことになるでしょう。(ワラ)
私に言わせれば、天赦日に宝くじを購入するといいといって、賭け事で一攫千金を狙うのは如何なものかと。w
不労所得は特に、財剋印の理で、健康や寿命を損なうモノです。^^;
ドイツでも実証されていますが、巨額の当選金を得ると、数年後にはお後がよろしくないことです。w
然るに、執着は苦を生むものですが、人が欲を持つことは自然で、罪でも悪でもなく、向上や進化へ向かうための良い要因でもありましょう。
縁起は「因縁生起」の略ですから、きっかけと捉えて活用できれば、プラスの効果があるものです。w
ゆえに、天赦日にくじを買うのがダメというのじゃなく、自他ともに喜び、楽しみとなる抱負や意図を持って、縁起は担げばよいんじゃないかと。w
神頼みもそうですが、困ったときだけ祈願しても、それが叶えられるかどうかは日頃の行いに拠る因果かとは思いますがね。w
一昨日、昨日と、また雨降りで、暗い日が続きましたね。^^;
昨日も阪急沿線で人身事故がありましたが、困ったもんだ。−−
天一天上の今日は、晴れて青空になりました。^^
縁を活かして、縁起も活用して、明るい未来のビジョンへ向かって行きましょう。w
5月最後の水曜会、今日のメニューは以下の13品です。
1.ワサビ菜の玉ねぎドレッシングサラダ。
2.レタス、水菜、ミニトマトのコールスロー。
3.飛騨法蓮草のお浸し、だし醤油絞り。
4.青瓜の昆布・塩水一夜漬け。
5.自家製絹揚げの青ネギ散らし、だし醤油掛け。
6.鶏胸肉の片栗粉コーティング、新玉ねぎのリンゴ酢・味醂・オイスターソース炒め。
7.ヒジキ、蒸し黒大豆、黒胡麻、シメジの麺つゆ炒め。
8.いづみ式ミョウガの天ぷらと黒舞茸の天ぷら。
9.いづみ式追加の青紫蘇の天ぷら。
10.豚バラ肉、白菜、エノキダケ、豆腐の小鍋。
11.雄シシャモの焼いたん、レモンを添えて。
12.イカと2種パプリカ、人参、新玉ねぎの南蛮。
13.カラスカレイの煮付け。