昨日16日から、春の土用に入りましたね。
5月の立夏の前日まで、18日間が春の土用の期間になります。
「土用」というのは「土旺用事」の略で、春夏秋冬4期の土用期間は、土の気が盛んになり、土気を休めるべき期間とされ
てきました。
土を動かす作業(土いじり、草むしり、基礎工事、穴掘り、井戸掘り、地鎮祭、
墓入れなど)を忌む習慣は、今も伝わっていますね。w
約18日間続く土用の期間、一切土木工事ができないのは不便です。
そこで、「間日」と言われる土を動かす作業をしてもよいとされる日が存在しています。w
春の土用は、巳・午・酉の日が間日となります。
この期間、工事を気にされる方は、4月23,24,27日が間日ですのでご活
用ください。w
スーパーへ行くと、往々にして「土用のウナギ」を売ってますが、それ、元来夏
の土用のこと。^^;
夏には冬の玄気が枯渇するので、夏の土用は黒いものを、未の月の対極の十二支の日にちなみ、
丑の日に「う」のつくものを食べることを縁起食としたことです。w
その伝で言うなら、春の土用は白秋の気が枯渇するので、白いものを食しましょ
う。w
辰の月ゆえ、対極にある戌の日にちなんで「い」のつくものを食べるのが縁起食
になります。
ちなみに、昨日が戌の日で次は28日ですが、現代の陰陽師、日にちには
そこまで拘らんでもええと思う。w
ウナギは黒くて「う」のつくモノですが、白くて「い」のつく「烏賊(イカ)」
とかが兼ねてますね。w
イチゴ大福も外見は白いけど、どーなんだろ?w
現代の陰陽師、関知しませぬ。(ワラ)
また、土用は季節の変わり目に当たるため、リラックスして過ごし、新しいこと
を避けることも習慣となっていました。w
結婚式や新居の購入、店のオープンなどの大きなイベント、遠方への旅行なども昔は避けられてたものです。^^;
季節の変わり目は、天候不順となりやすく、心身も不安定になりやすいことが懸
念されてのことでしょう。w
日本では昔から「春の木の芽どきは、おかしくなる人が多い」と言われています。
実は、これは科学的にも事実なのですよ。
卒業や進学、入学や入社など、新しいことが始まっていくことに対する不安や、
降ったり止んだりの天候不順、菜種梅雨の鬱陶しさ、
陽気が高まるにつれて心の活動が活発になっていくことなどが、その要因かもしれませんね。
しかし、「木の芽どき」は日本だけのことではないのです。
季節とうつ病との関係は医学の祖ヒポクラテスやソクラテスの残した言葉の中にも触れられていました。
現代は、WHOの調査で、うつ病の季節変動が系統的に研究されるようになりました。
国が違っても、確かに月でいえば3月・4月・5月で、季節では春に発病や入院が多いのです。
それとともに9月・10月と秋が多いことも目を引きます。
「枯れ葉どき」もまた、あぶないのです。
わが国では、最近、山梨医大のグループが発表した調査があります。
イミプラミンという抗うつ剤の使用量が季節によってどう変動するか、
6年間にわたって調べたもので、やはり秋(9月・10月・11月)が最も多かったのです。
そして、このような季節的な変動を対象とした研究は、
近年はむしろ「枯れ葉どき」を主要なターゲットとして選んでいます。
医学にとって重要なのは予防です。
東洋医学では、「秋病春治」といって、秋に症状が出る病気は春から手立てする
ことが完治の手立てです。
精神、神経系の病気、あるいは病気というほど深刻でなくても好不調の波に、
リズムの異常が関係し、それが特定の季節に悪化する、
ということであれば、それを承知して事前の手を打ちたいものですね。
季節性感情障害と睡眠、覚醒リズム障害は、
共に生態リズムの異常が関係していると云われています。
特に後者では、体温、ホルモン分泌など、
生態が持つ各種の日周リズムを同調させることが、予防につながるのです。
季節性感情障害も同様にリズムの同調障害だと考えると、同じ予防法が有効です。
現在の時間生物学の知識を応用すると、日常生活における「リズム障害予防法4原則」が提唱され
ています。
1. 規則正しい生活
2. 午前中の日光浴
3. 午前中の運動
4. 朝食を欠かさない
「1」については説明には及ぶまいが、あまり規則正しい生活も味気ないものです。
「2」から「4」は、いずれも生態リズムの同調因子として重要なものなのです。
「現実的でない」などと簡単に諦めず、
「バナナ1本と牛乳だけでもよいから朝食を食べ、
朝の光を浴びながら、少し先の停留所まで速めに歩いてから通勤のバスに乗る」など、
できることから工夫をしてはどうでしょう。
また、日常生活で何か興味、関心の対象を持ったり、
充実感を抱いたりすると、睡眠やリズムに好ましい影響が与えられます。
つまり、張りのある生活をする、ということで、これを5項目に加えることもできますね。
5. 励みと弾みある生活
生活に緩急のリズムをつけて、活き活き生きるライフを構築しましょう。
1週間のうち幾日かを頑張ったら、自分に非日常のご褒美を与えるのも励みになります。w
人は人間(じんかん)に生きる存在。
人間関係も活用して、気を養い、気を安らげたいものですね。
さて、本日はボーズかもしれんが水曜会です。w
今日のメニューはイカはないけど、以下の11品です。
1.春キャベツのコールスロー。
2.京水菜とチーズの和風玉ねぎドレッシングサラダ。
3.湯がきブロッコリー、マヨネーズソースを添えて。
4.牛バラ肉の炙り焼き、焼き肉のたれ掛け。
5.エノキダケのチーズ焼き。
6.ヤマブキの山椒水煮。
7.いづみ式自家製干し椎茸と小松菜、京揚げ、シメジの炊いたん。
8.人参、玉ねぎ入り豚バラ肉の肉じゃが。
9.山椒とフキの香る京がんもの煮物。
10.ヒジキ、黒胡麻、シメジ、蒸し大豆の麺つゆ炒め。
11.いづみ式自家製干しキクイモのチップスフライ。