3月も後4日で終わり、嵐山の桜はまだ蕾ですが、来週からは咲き出すことでしょう。
家の桃は全開をやや過ぎて、散り始めましたが、こちらの桜の見頃は来週の後半
になるかと思われます。
明日は28日で不動尊の縁日ですが、甲子(きのえね)の日に当たりますので、
大黒天の御縁日にも当たります。
古来、日本では、60日に一度の甲子の日の夜に子の刻まで起きて、商売繁盛、五穀豊穣などを子(ネズミ)を使者とする大黒天に祈る祭り
がありました。
子の刻(深夜12時)まで起きて、大豆・黒豆・二股大根など食しましたものです
が、この祭りは甲子待、甲子祭、甲子講などとも呼ばれています。
大黒天様を祀る寺院では、必ずこの日に供養がなされますが、大黒天はキチンとお祀りし、ご供養すれば八万四千もの眷属を遣わして、毎日1000人の人々をも養う功徳
があるといわれてきました。w
これは、「佛説摩訶迦羅大黒天神経」に由来するものですね。
抜粋すると、「ノウマクサンマンダ、ボダナン、オン、マカキャラヤ、ソワカ。
この呪を持たん者は、我が体を若しくは五尺、若しくは三尺、若しくは五寸に、
その形像を刻みて、伽藍に安置し、若しくは家内に崇敬せば、我れ七母女天の眷
属八萬四千人の福徳神を遣わし、十方に遊行して、毎日一千人を供養せしめん。」
とあります。
「甲」は「十干」の初めで、「子」も「十二支」の初めで、そして、「甲子」は
六十干支の最初の干支です。
「子」は新しい生命力が想像されて芽が伸び始める事を表します。
「甲」は新しい生命力が始まる事を意味します。
「子」が陰陽の交合から生じる状況を、「甲」が生じたものに対する主体的な対応の仕方を表しています。
中国の古典の『詩経』には「戊午に革運し、辛酉に革命し、甲子に革政す」とあります
が、「甲子」の時には、新しい王朝や政府が法令を定めたり、新設の会社が社則を作ったりするものとされてきました。
歴書の注には、「甲子日」を、以下のように述べています。
この日から始めたことは良い流れを持ち続く。
この日に行動を起こすと、運が良い流れを持つ。
長く続けたい物事は、この日から始めると良い。
色々な言われ方をしますが、要するに、「 事始め」の吉日であるとされますね。w
例えば、俗に甲子日に、お財布を購入すると財運が上がると言われています。
その日から、その財布を大切に、丁寧に使い始めると、お財布の中身が暖かくなっ
てくると言われています。w
暦注自体、個人の運気律は百人百様ですので、あまりあてにはなりませんが。^^;
それでも、良い因縁生起を願って、縁起を大事に行動を始めるのは良いことと思
います。
個々の運気律を論ぜず、天の時としての「甲子」は、基本的な姿勢として、ちょうど草木の芽が古い、固い殻を破って出
てくるように、旧来の陋習(ろうしゅう)を打破して改革に取り組むべき事を示
しています。
然るに、「子」には、「増える」とか「はびこる」との意味があり、新しい問題
が色々と発生してくることもあります。^^;
しかも新芽が出たばかりの状態で、まだまだ陽気は弱く運勢も盛んではないので、
物事を性急に進めようとすると失敗する事を示しています。
これからの花実となる新しい種子を育て、不調・不具合・不吉なことは改めて、
この日から始まる60日の始まりの日として活用しましょう。
推命学や算命学で、空亡をあまりに怖れるきらいがありますが、子丑空亡の人も、
子丑の年月日に別段新しい縁や営みがすべて損失するものではありません。
我や欲を出さず、争わずが大事で、亡失や失念には注意が必要ですが、空亡期に
学び得たことが役立ちますので、学びを意識して行動してもらいたいですね。
空亡は、もとより空なる次元にある神仏とは縁ある期間なので、物品的なグッズ
は求めず、神仏と対座してみるのも良いですね。
甲子の日だけに御開帳される大黒天は、京都では松ヶ崎大黒天があります。
私がたまに行くのは、天王山の中腹にある宝積寺(ほうしゃくじ)通称「宝寺
(たからでら)ですが、ここも対座出来て、ご祈祷の御利益は霊験あらたかと言
います。w
烏丸の因幡薬師堂「平等寺」には、胎蔵界曼荼羅に描かれている憤怒相三面六臂
大暗黒天が祀られていますが、このお姿こそ元来の大黒天です。
大黒天と毘沙門天、弁財天が一体になった三面大黒天は、東山の圓徳院にある豊
臣秀吉の念持仏や比叡山延暦寺の大黒天堂の出世大黒天、今熊野観音寺の本堂に
ある三面大黒天像など、数多あります。
28日は、不動明王の縁日でもありますが、近畿三十六不動明王霊場のうち11
が京都市にあります。
大覚寺、仁和寺、蓮華寺、大原三千院、曼殊院、青蓮院、聖護院、智積院、北向
山不動院、醍醐寺、岩屋寺がそれですが、三十六霊場一つ一つで水晶玉を授かり、
一連の念珠になったときは達成感がありましたよ。w
三十六不動では、比叡山延暦寺の無動寺明王堂にはよく通い、先代阿闍梨さんと
ダベッてましたが、葛川明王院には毎年の禊行で三の滝に浸かるときお世話になっ
てました。w
ここ2,3年は、冬の行事で東山の智積院、青蓮院、その飛び地の昇龍殿に不動
明王とご対面に行くのですが、三十六不動には入っていませんけれど、東福寺の
塔頭、同聚院の十万不動は見事なものです。
謎に結界を切ったように参拝者が入ってこないので、時間を気にせず参拝祈念で
きるのが幸甚です。w
今日の水曜会にて今月の仕事はすべて終わり、明日は好きに一日を過ごすことに
します。w
やれ、キャップやら靴を買うんだとか、夕刻からは飲み歌いするのだとか、雑事
はありますが楽しい一日になると良いですね。w
さて、3月最終水曜会、準備の方は整いました。
今日のメニューは、以下の12品です。
1.ワサビ菜、水菜、ツナ、蒸し大豆のポン酢サラダ、桃の花びら散らし。
2.鶏胸肉の生ハムとアボカドの明太子マヨネーズ掛け。
3.ホウレン草の摺り胡麻辛子豆腐白和え。
4.キハダマグロのワサビだし醤油ヅケ、焼き海苔を添えて。
5.刻みオクラと納豆のだし和え。
6.ヒジキ、蒸しサラダ豆、シメジ、エノキダケ、黒ゴマの炒め煮。
7.菊菜のクルミ・摺り胡麻・辛子・酢・白味噌和え。
8.牛ハラミ、エリンギ、ブナシメジ、ホワイトブナピーのソテー。
9.鮭の塩焼き、レモンと大根おろしで。
10.サバの水煮、マッシュポテト・マスタード・マヨネーズソース掛け、パセ
リ散らし。
11.京絹揚げのバター焼き、九条ネギ散らし、クルミ味醂味噌を添えて。
12.赤身卵「どん玉」の温泉玉子、卵用だし醤油か牡蠣醤油で。