2月8日の今日は、新暦の「事始め」で、意味的には農耕仕事を始める日ですね。
今日は、京都では護王神社と法輪寺で針供養が営まれる日です。
地元、嵐山の法輪寺では、農耕を終える「事納め」の12月8日にも針供養が行われます。
事始めと事納めの両日は、古来、身を慎んで過ごす日とされましたが、そのため仕事も休みにして供養する日になったようです。
針供養祭では、日頃裁縫仕事などで使用し、折れたり、役目を終えたりした針に感謝し、針仕事の上達を祈願します。
因みに、針は日頃硬い生地などに刺されてることから、針供養祭では柔らかいコンニャクに刺して供養します。
法輪寺のご本尊は虚空蔵菩薩で、虚空蔵とは、宇宙の宝蔵を意味します。
宇宙はあらゆる一切の物を収蔵して、光、熱、雨、水、温、湿など、絶えず自然の恩恵を与え、平等に、しかも無限の動植物を育成しています。
虚空蔵菩薩はこの広大な宇宙の徳性を総合する霊位であり、無限のご利益を人間をはじめ動植物の育成から一切の物資の生産に至るまで施し、守護する存在。
即ち「山川草木悉有佛性」の思想であり、自然現象から人間を始め生きとし生けるもの全ての生存、育成まで、これみな虚空蔵菩薩の御慈悲、ご利益であると云う考え方です。
4月13日、数え年十三歳になった男女が参詣する「十三詣り」の慣わしは、古来から今でも続いています。
法輪寺は京都十三仏霊場の一つですが、虚空蔵菩薩は十三番目に誕生した智恵と福徳を司る菩薩とされます。
これに因み、十三参りは元服の歳、13歳に詣でて知恵と福徳を授かる通過儀礼で、別名知恵詣り、または智恵もらいともいいますね。
全国的には七五三ほど一般的ではないのでしょうが、関西圏なら知らない大人はいないでしょう。
今なお、参詣の帰路、本堂を出たあと、後ろを振り返るとせっかく授かった智恵を返さなければならないという伝承があって、
狭い長い石段を降リ切った鳥居をくぐるまでは、または渡月橋を渡り終わるまでは、周囲の誘いにも動じず、後ろを振り向かないで貫き通す習俗があります。
私が13歳の砌には、阪急嵐山駅から徒歩で参拝したので、渡月橋は渡らず帰ったから振り向くことはなかったと思いますが。w
中学2年の夏、桂から嵐山に引っ越しして以来、20歳までは早朝、深夜の武術修業で法輪寺には毎日ほど繁く通ったものです。
虚空蔵菩薩は、丑寅の干支守護仏で、一般には丑・寅年生まれの人の一代守護仏とされてます。
干支を司るので、丑寅の月日も適用するはずで、私の場合は寅月生まれのご縁が働いたのかもしれませんね。w
思い起こせば、老師から陳式太極拳老架式技法、形意拳を習ったのも法輪寺境内でしたし、初めて刑意十二形の虎形を伝授されたのもここでしたわ。w
虚空蔵菩薩と言えば、弘法大師空海が室戸岬の洞窟に籠もって、「虚空蔵求聞持法」を修したという伝説はよく知られていますね。
日蓮もまた12歳の時、仏道を志すにあたって虚空蔵菩薩に21日間の祈願を行ったといいます。
「虚空蔵求聞持法」は、一定の作法に則って真言を百日間かけて百万回唱えるというもので、これを修した行者は、あらゆる経典を記憶し、理解して忘れる事がなくなるというものです。
私は21,2歳の時、これにあやかろうと発念し、31か33歳のときに再び修したことがありますが、その効果ははてさて?(笑)
虚空蔵菩薩は、明けの明星(金星)が象徴であり、化身とされますが、空海は満行に当たって明星が体内に飛び込み、覚醒を得たといわれています。
私の場合、覚醒は得ませんでしたが^^;後々、仏縁のご利益を感じたことは多々あったようです。w
真言に曰く、「ノウボウ アキャシャキャラバヤ オンアリキャ マリボリソワカ」(感謝)
法輪寺では、奥本殿に伝わる虚空蔵求聞持法の御本尊を収めたmicroSDお守りが授与されますので、護持するのによいですね。
毎月13日が虚空蔵菩薩のご縁日ですので、そうした折の参拝祈念にもなりますね。^^
1.法輪寺の虚空蔵菩薩画像。
2.客間にある、今年の北野天満宮初天神で手に入れたクリスタル虚空蔵菩薩像。
今日は折しも寅日ですので、ちょっと散歩して法輪寺の虚空蔵さんに参拝して来ました。
舞台から見える比叡山も愛宕さんも、まだうっすらと峰白く、風が冷たかったですよ。^^;
針供養のお接待で、甘酒がお相伴に与かれますが、年配女性の参拝客の中、ボク一人だったので気恥ずかしくパス。(笑)
法輪寺の境内には、丑寅の守護神仏だけあって、狛犬ではなく狛虎と狛牛がいます。
3.向かって右が吠える狛虎。
4.向かって左がおとなしげな狛牛。
少し離れて、この境内には狛羊もいるのです。w
羊は虚空蔵菩薩のお使い、または虚空蔵菩薩の化身とされているからです。
5.羊のポーズは、ふりむいて虚空蔵菩薩を背中に乗せようとしているところだとか。
未申の守護神仏は大日如来ですが、羊が化身ならば、虚空蔵菩薩は未の年月日の守護神仏としても有効でしょう。^^
私の生まれ月日は寅未ですので、やっぱりご縁を感じます。w
生月日の寅と半合、未と支合する生まれ年の午の勢至菩薩ともども縁ある大事な守護神仏です。
さて、原稿は進まず^^;料理は進みw水曜会の準備は調いました。
いづみが3品用意したので、早々に開宴の支度を終えて、しばし原稿について熟考することにします。w
6.今日のメニューは、以下の11品です。
1.ホウレン草のお浸し、だし醤油絞り、煎り胡麻散らし。
2.いづみ式モズク酢。
3.いづみ式鶏胸肉、エリンギ、小松菜のあっさり炒め。w
4.いづみ式ブロッコリとプチトマトのチーズ焼き。
5.人参と小松菜のナムル。
6.牛ハラミの漬け焼き。
7.牛粗挽きミンチ、厚揚げ、長ネギ、生姜、プチトマトの豆板醤オイスターソース炒め。
8.豚ヒレ肉のカツレツ。
9.切り干し大根のすり胡麻甘酢醤油和え。
10.サバとニンジンの甘辛煮つけ。
11.ワサビ菜・ツナの炊いたんと鯖の水煮の炊き合わせ。