11月21日、天の川ツアーは先ず、日本最古の水神を祀る丹生川上神社下社に立ち寄りました。
1.神馬にタッチしてから、お参りしました。
京都の貴布禰神社と共に祈雨、止雨の神として、祈雨時には黒馬、祈晴時に白馬を奉納されたものです。
2.御祭神、たかおかみのかみ、くらおかみのかみを祀る本殿。
古事記に、伊邪那岐神が火の神迦具土神の首を斬られたおりに、 その剣の柄に集まった血が、
手の指の股から洩れ出てできた二神の御名を闇淤加美神と闇御津羽神と呼ぶとあります。
日本書紀の一書には、剣の柄頭からしたたる血から、暗おかみ、闇山祇、闇罔象が生まれたとあります。
また、斬られた軻遇突智(かぐつち)が三つに分かれ、雷神、大山祇神と共に高おかみの神が生まれたとか。
闇(くら)は谷あいの意味。淤加美(おかみ)の源は、古来より雨を司る龍神です。
高は闇(谷)に対して山峰を指し、古来から闇淤加美神とともに雨を司る神として信仰されています。
二神は高・闇の神として対の信仰があるのですが、高・闇の両神は同神であるという説もありますね。
上古の神話、謎多しです。
3.ツアーの本命、日本最古の弁財天を祀る天河大弁財天舎に到着。
龍、水分(みくまり)の信仰で代表され古代民族信仰の発祥地とされる霊山大峯の開山は役行者です。
その折大峯蔵王権現に先立って勧請され、最高峰弥山の鎮守として祀られたのが天河大辨財天の創まりです。
お宿は神社の真ん前、柿坂宮司の家の隣の民宿、今西さんに泊まります。
今はお婆ちゃん一人が、近所のおばさんの手を借りて営まれていますが、いつまでもお元気で居て欲しい。
この家、深夜になると座敷童や行者が出ることもあるのですが、静かで落ち着ける良い処です。
すぐ近くの来迎院の不動明王と十一面観音にお参りしてから、県指定の天然記念物大イチョウ前で気功。
天の川温泉に浸かり、八坂神社前の食堂で食事してから、民宿で持ち寄った酒類やお摘みで雑談。
その後、深夜0時近くから、弁財天本殿で神降ろしして、瞑想タイムです。
4.弁財天舎本殿の中。
深夜になると常夜灯以外は闇の世界で、神韻縹渺として厳かな空間となります。
秘儀ですので何が行われたか、何を各員が感得したかは口にしますまい。w
この非日常な神秘体験がツアーの目当てでもあります。
座敷童に踏まれた人、行者に何度か邂逅した人も居ましたが、世に不思議なし。(笑)
怪異なことといえば、誰も封を切ってないのに持参した樽焼き煎餅が開けられ、口が縛ってあったこと。
誰も買ってないのに、奈良の純米酒、梅の宿の小瓶が2つ、テーブルに置かれてたこと。
寝静まった丑三つ時におばあちゃんがしてくれた仕業なら、可愛すぎる。(笑)
一泊した翌日、喫茶「おおとり」で茶粥定食を戴いてから、大峯へと出発しました。
天川→大峯→吉野へのルートは山道で、運転のし甲斐がありますね。w
愛車、エボ龍ションも快調で、「おお〜!」とか「おわ!」とか「ねし!」などの叫びを背中で聞きつつ(ワラ)
山道を駆け抜けました。
大峯では、龍泉寺にお参りします。
5.弥勒菩薩、一願不動を祀る龍泉寺本堂。
6.我が守護神、八大龍王を祀る八大龍王堂。
龍泉寺の境内には、「龍の口」と呼ばれる泉から湧き出る清水が流れていて、修験者たちから「清めの水」とされ、
大峰山の第一の水行場とされるなど、修験道の道場として有名な寺です。
丹生川上下社といい、天河弁財天舎といい、龍泉寺といい水神、龍神に所縁があって導きを感じます。
大峯から吉野へは林道を通ろうとしたのですが、あいにく崖崩れで通行禁止。^^;
再び天川へ引き返し、309号線から吉野蔵王堂を目指しました。
siriがお利口さんにナビを勤めてくれました。(笑)
奈良から京都へ帰るナビは、大阪を経由しようなどととんでもないナビをするので、全て信用はできませんが。^^;
山間ラリーランを味わってもらいつつ、阿鼻叫喚いやさ狂喜の声を背に吉野山金峯山寺に到着。(笑)
7.秘仏本尊蔵王権現(約7m)三体のほか、多くの尊像を安置する金峯山寺本堂。
今から1300年余り前、金峯山山上ヶ岳に役行者が一千日の修行に入り、感得されたのが蔵王権現。
権現とは権(仮り)に現われるという意味で、本地仏の釈迦如来(過去世)、千手観音(現在世)、
弥勒菩薩(未来世)が権化されて、過去・現在・未来の三世にわたる衆生の救済を誓願して出現されました。
また金剛蔵王とは、金剛界と胎蔵界を統べるという意味も表しています。
茶店で吉野葛湯、コーヒーなどを味わってから、境内の愛染明王、観音菩薩に礼し、蔵王権現を遥拝して、
それから如意輪寺に向かいました。
如意輪寺は吉野山からは谷ひとつ挟んで離れた山の中腹にある浄土宗寺院ですが、本尊は如意輪観音。
8.近畿三十六不動、第30番目の巡礼所である如意輪寺山門。
9.境内にある難切り不動明王の石仏。
ここの如意輪観音は春だけ公開されますが、「如意」とは意のままに智慧や財宝、福徳もたらす如意宝珠
という宝の珠のことであり、「輪」は煩悩を打ち砕く法輪を指しています。
その2つを手に持った観音菩薩ということで如意輪観音といいます。
六観音の一つで天界道に迷う人々を救うのですが、6本の手で六道全てに救いの手を差し伸べるともいわれています。
オン・ハンドマ・シンダマニ・ジンバラ・ウン。迷いなき精進を目指しましょう。
大峯、吉野は紅葉が終わり、冬を迎えようとしている風景でした。
私のsiriと橋本さんのヤフー・ナビの異見を耳にしつつ、やっぱり決定は人間よねなどと嘯きつつ帰路へ。w
帰宅したのは午後3時前、遅めのランチと直会を兼ねて楽しい語らいの時間が過ごせました。^^
留守中、数十件のメール(多くは営業の^^;)数件の電話(同じくーー)あったようですが、
縁なきは去り、仏縁ある音信は大事に、これから顧問先への指示書作成に集中します。
言分けてまおさく。
Cpompoo, Khopkhun Samrap tourasap .Pom dii-jai.(謎笑)