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東山紀行その1、高台寺、秋の特別拝観

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11月20日、木曜日は妻の美癒亭キッチンが休日ですので、(乳)牛に引かれ
て善光寺ならぬ東山の寺参りに。(笑)

1.祇園、安井の道から見る八坂の塔も、常緑の松と紅葉が彩っています。
この五重塔は592年に聖徳太子が如意輪観音の夢告により建てたとされ、その際
仏舎利を三粒を収めて法観寺と号し、今に残っているのです。
この五重塔は、内部拝観もできますよ。

2.八坂道には願いを叶えるエネルギー・スポット、庚申堂があります。
朱門をくぐって、中に入ってみましょう。
八坂庚申堂(正式名称「大黒山延命院金剛寺」)は、 地元の方から「八坂の庚申さん」の愛称で親しまれ
ている小さな寺院。
こんなに小さくても、東京・浅草寺、大阪・四天王寺ともに日本三庚申のひとつとされています。
飛鳥時代、京都の豪族である秦氏(はたし)の守り神として中国大陸から招来され、
祀られた仏像、青面金剛がご本尊です。

3.境内にあるお賓頭盧(びんずる)さんのお堂には、たくさんのくくり猿が下
がっています。
願い事を叶えるには、欲望を自制することが必要で、くくり猿は願い事を妨げよ
うとする欲望を庚申さんに制してもらうものです。

4.昼食は清水産寧坂、青龍苑にある有喜屋(うきや)の二八蕎麦。
本店は先斗町三条から入ったところにあり、後でそちらでは十割蕎麦を食べました。

さて、いよいよ高台寺に参拝です。
山号は鷲峰山(じゅぶさん)、寺号は詳しくは高台寿聖禅寺と称しますが、京都
に居ても知らん、知らん。^^;
豊臣秀吉の正室である北の政所(高台院)が秀吉の冥福を祈るため建立した寺院
です。

5.高台寺の横には、東山を背に白亜の霊山観音(りょうぜんかんのん)が坐し
ておられます。
高さ4mのこの観音像は、昭和30年、第二次世界大戦の戦没者を慰霊するため
建てられたもので、本堂内に十一面観音と仏舎利、二階の観音胎内に十二支の生
まれ本尊、境内には願いの玉、縁結びのの愛染明王堂があります。

6.高台寺から見る東山の景色。
方丈の屋根と青錆びた塔の上部に西日が照っていました。

7.白砂の庭には、白、赤、紫の番傘のオブジェが飾られ、夜のライトアップに
備えています。

8.廊下から見る高台寺の紅葉と松、東山の山容。
すっかり赤く色づいていました。

9.庭の池と紅葉を背に佇む着物姿の連れ合い。
日が陰ると冷えますので、手袋してます。w

10.高台寺には、阿吽の龍の鬼瓦があります。
うん、兄弟よ、夜は光を浴びて輝いてごらん。(笑)

11.高台寺を出て、同寺圓徳院の横にあるパワースポット、三面大黒天堂。
秀吉の出世守護神である、この三面大黒天とは、大黒天に毘沙門天、弁財天が合
体した神です。
ついでにご挨拶、ご挨拶。
三面大黒天千座秘密法を思い出しますね。
祭壇の準備を整えた後、内縛印を結んで、三面大黒天呪(オン・マカ・キャラヤ
・ソワカ。オン・ベイ・シラマンダヤ・ソワカ。オン・ソラ・ソバテイ・エイ・ソワカ)を
静かに21回唱え、これを3年間ひたすら続けるのです。
その際大日如来をイメージし、次に大日如来が不動明王になり、不動明王が大黒
天へと変化していくよう観想することです。
これが「千座秘密法」という秘法で、この霊験は想像を絶するものだといわれて
います。

12.そろそろ暮れなずんで来た、八坂神社の南門。
八坂さんへお参りしてから、次は永観堂の夜間特別拝観へ出かけます。