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本日は、今年初気の科学体験講座

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厳密には2月3日の立春からですが、今年は乙巳年。
巳にゆかりある神仏といえば弁才天です。

家には天河大弁財天舎の神札が納まっていますが、弁才天は元来水の神。
縁起(因縁生起の略)よろしく、講座では水の観点からの技法を展開しましょう。w

東洋医学のバイブルである「黄帝内経」には、気血水の循環こそが生命活動、健
康の原義だとされています。

現代的な解釈をして、気を電子電位と捉えてみても、神経は電子を伝えているの
で、そのルートが切れたり繋がりにくくなってると、「気の不通」で意識通りに
動かせなくなります。
逆に痛みや不具合ある時は、電気抵抗によって過剰な電子がその箇所に発生して
るので、その「邪気」を「瀉」して解消することが要となります。

「痛苦あるところ、必ずオ血(汚れた血の意)あり」と説かれていますが、痛み
や不調のあるところは血流悪く古い血が滞っています。
人体科学の実証で、酸素や栄養を十分に含んだ新しい血液は、DNAレベルでも
細胞を蘇らせることが分かっているので、血行・血流を良くすることは万事の大
事です。

「水」は、リンパ液や脳脊髄液のみではなく、全身のファシアの水分のみならず、
細胞内外の体液を含む体内全身の水を差すものだと捉えてみました。
人体の約70%が水ですので、体内の水を動かし活性化させることは、大きな効
果が表れるものです。

筋膜のみならず、結合組織であるファシアを通じて全身は密接につながっていま
すので、先ずは一部の水を動かしてやると、全身の水が動きやすくなります。
また、堰(せき)となっている2カ所、例えば横の隔膜である横隔膜と骨盤底膜
を緩めると、隔膜間の水が動いて活性化し、その間の内臓の働きや血流が良くな
ることも分かっています。

水の観点からの整体技法は、不調部分とその特定関連の原因箇所を同定せずとも、
堰を開放することで不調箇所のみならず全身の状態を良くするメリットがあるわ
けです。

今までの展開と特別集中研修を通じて、「水の技法」を所作という「型」でまと
めてみました。
水の技法には、5つの型があります。

一の型、2点1字三指拮抗圧法。
例えば、肩の僧帽筋が凝り固まってる場合、イメージとしてそこから水を腕に流
すと、その流れに沿って前腕部や手首に硬くなってる箇所があり堰となっていると捉えます。
ゆっくり堰を圧して行くと、ふっと肩が柔らかくなるところで拮抗圧が働き、神
経が繋がるとともにウォーターブリッジ現象が生じて、しばし待つだけで、肩も
圧痛部分もその間の痛みも消える現象が表れます。

二の型、天地挟み掌拮抗圧法。
例えば、内臓体性反射や肋間の石灰化によって背中側の肋骨に圧痛がある場合、
仰臥姿勢で掌にその箇所を乗せ、もう一方の掌を胸側の肋骨に触れて、ゆっくり
と拮抗圧を作ると背中が緩むのが分かります。
この方法は、心臓や肝臓、膵臓などの弱った臓器を活性化する効果もあるもので
す。

三の型、牽引拮抗圧法。
例えば、背面肋骨や肋骨横側に硬結や圧痛がある場合、そこを中3指で捉えたまま、足首
や手首をゆっくりと牽引して、止まったところで待つだけで、硬結や痛みが消え
て行きます。

四の型、十字挟み掌拮抗圧法。
一例を示すと、仰臥したクライアントの頭部上に座して、左掌を横から入れて後
頭部を乗せ、右掌を指先を足方向に向けて胸骨に乗せて、掌の向きを90度にします。
左掌は手前の頭上方向へ、右掌は下方足先方向へ、双方皮膚の遊びを取るように
引くと、拮抗して止まるところで拮抗圧が掛かります。
そのまま待っていると、色んな動きが出てきますが、それを体験、実感してくだ
さい。
私がよく使う技法ですが、オキシトシン分泌も促せるため、精神面の不安や苦、
自律神経の失調、身体の回復に大変効果があります。

五の型、自重掌受け陰圧拮抗法。
一例を示すと、後頭骨と仙骨をそれぞれ掌に乗せて、自重だけで支えることで、
脳脊髄液の循環を始め、自律神経の働きが良くなります。
また、後頭骨を両掌に乗せ4指の腹で支えるようにし、ハの字にゆっくり開いて待つと、
ラムダ縫合を捉えることによってフラクタル反射が起こり、脚の不調に自動不随意運動が生じて、神経が繋がる現象も起きます。
不眠症、内臓疾患、耳や目の不調、首の痛み、肩こり、腰痛、五十肩、脊柱管狭
窄症、椎間板ヘルニア、自律神経の失調などにも良い効果がある方法です。

いずれも目安は3分にしていますが、必ず色んな反応が起きますので、反応が起
こったらそこで止めず、反応が静まるまでしばらく待つことがより深い効果を及ぼします。

合気と称して、呼吸を合わすか、呼吸の不規則な相手には呼吸を誘導して、4秒
呼吸でシンクロすると、早く効果が表れます。
私の場合、臨床では気光エネルギー療法で経絡操作や如意輪法などを意識して、
時短と相乗効果も図っています。w

特別集中研修第3部の内容を「型」としてまとめたものを復習し、内容的には新
たに3つの技法をお伝えしましょう。
尾てい骨と腰椎のリンク、肋間の解放、背骨からの横隔膜の解放となります。

改善するのは当たり前で、人体は正しく導けば、意識よりも健全に治ろうとしてくれるものです。w
観点や方法を間違わず、不調や苦の解決・解消を目指して、「家庭医」の技法を
発達させたいことです。w

折りしも、本日は初辰の日。w
貴船神社や住吉大社の初辰祭には参拝できませんが、発達願って八大龍王さんに祝詞を奏上しておきましょう。w

講座を終えたら、会場をこちらに移しての懇親会兼新年会です。
今日のメニューは、以下の11品になります。
1.菜の花の辛子だし醤油和え。
2.エノキダケのチーズ焼き。
3.美癒亭酒房いづみ式ふわふわ焼き(山芋つなぎのお好み焼き)。
4.京うらら揚げ、壬生菜、小松菜の炊いたん。
5.オクラの天ぷら、ブラックソルトか天つゆで。
6.マロンカボチャの素揚げ、ゴマ塩散らし。
7.いづみ式半熟煮玉。
8.いづみ式鶏肩肉のから揚げ。
9.福田家の昆布敷聖護院蕪の味噌雑煮。
10.自家製絹揚げ、金山寺味噌を添えて。
11.揚げ豆腐のとろみ餡、九条ネギを散らして。