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6日後に夏越の祓を控えて、本日は6月最後の水 曜会

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今日を含めて6月もあと7日で終わりですね。
いやはや、仮説実験検証しなければならないことが山積みで、日々の過ぎるのが早過ぎます。^^;

今月の晦日、30日は「夏越(なごし)の大祓(おおはらえ)」の日ですね。
今年も近くの松尾大社でも執り行われますので、年間行事として行ってこようと思います。w

「夏越の大祓」は、「百度祓」と称して「大祓祝詞」を100回唱えて祈念する行事で、大晦日と並ぶ祓え行事です。
鎮宅・鎮魂のためや、神道の修行として、百度祓式は何度も行ってきたものですが、「大祓祝詞」がなかなか長いので、いささか骨の折れる行です。^^;
が、たいていの神社では、10人の神官が同時に10度、大祓の祝詞を奏上して完了しることがほとんどですね。w

「夏越の祓」では、百度祓式の他に、年に1度の茅の輪(ちのわ)神事が行われます。
これは、衣服を毎日洗濯する習慣や自由に使える水が少なかった時代、半年に一度、雑菌の繁殖し易い夏を前に新しい物に替える事で、残りの半年を疫病を予防して健康に過ごすようにする意味があったのではと考えられています。
また、この時期は多くの地域で梅雨の時期にあたり、祭礼が終わると梅雨明けから猛暑と旱(ひでり)を迎えることになるので、この過酷な時期を乗り越えるための戒めでもあったようですね。

この茅の輪をくぐるときには、拾遺和歌集の中の「題しらず」「よみ人知らず」として、「水無月のなごしの祓えする人はちとせの命のぶというふなり」という和歌を唱えながらくぐる作法があります。
茅の輪を最初は左から内から外へとくぐり抜け、次いで右から同じく内から外へとくぐり抜けて、最後に中央をくぐり抜けてから本殿にお参りするのが作法になります。

「題知らず」はともかくも、「詠み人知らず」というのは、作者が不明か、またはそれを明らかに示しにくい事情があるときに使う言葉だと辞書にありますが、現代的に訳すと「名無しさん」ですわね。w
万葉集には「詠み人知らず」が多用されていますが、和歌を編集する際に、優れた歌が都を追われた人の作だったら、作者を明らかにはできますまい。^^;

また、当時の貴族たちは、地下人とされた人々、つまり防人、衛士、農民などを見たり、触ったり、はたまた地下人が歌った歌を見ることでさえ、シラミや貧乏神が移るとの迷信を信じていたのです。w
そういった歌を見たことを知ると、祈祷師を呼び、「エンガチョ」なる祓いを施してもらうまで、「物忌」と称して自宅に籠るという習慣がありました。w

地下人ではなくても昇殿を許されない五位以下の官人たちの歌も、個人名はおろか名前欄に某も使ってもらえず、五位以下の官人の歌は機械的に詠み人知らずにカウントされています。^^;
後の世に、「平家にあらずんば人にあらず」という言葉がありますが、平安時代の貴族どもは官位のない人を人扱いしなかったようですね。w

ただし、「平家にあらずんば人にあらず」は、「平家物語」に収録されている「此の一門にあらざらむ人は皆人非人なるべし」という発言が、出自です。
勘違いしてはならないことは、この発言をしたのは、平時忠であって、清盛ではありません。
平時忠は、清盛の正妻・平時子の弟なので、清盛から見れば義弟です。

発言の中にある「此の一門」とは、公家平氏及び武家平氏で、広い意味での平氏一族です。
そして問題の「人非人」という言葉ですが、これはレッキとした仏教用語で、俗世間においては、「人の道に外れたことをする人」という意味になります。

だから、「人間の資格がない」という意味よりは、かなりトーンが落ちますし、意味合いも違ってきます。
平清盛は白河上皇のご落胤で、それでありながら武家育ちという、特殊な生い立ちです。
従って、平氏一門を除く武家からも公家からも、よそ者といった目で見られ、ねたみの対象になっておりました。

そこで平時忠が清盛に対して行なった意見が、この問題発言だったのです。
「人の道に外れたことをする」、これは、「裏切る」ということを、言っていますので、「人非人」は、「敵」という意味に考えて良いでしょう。
だから、「此の一門にあらざらむ人は皆人非人なるべし」と時忠が言った意図は、「平氏一門でない人間はいつ裏切るかわからないし、信用できないから役職を与えてはなりませぬ」ということ
でしょう。w

ま、時忠の懸念も分かりますが、後に戦国時代になっても、「戦国は親子も敵」と同族相食む時勢になってますから、人って古来から進化してるのかしらん。^^;
親子もそれぞれ人生のプログラムが違うし、兄弟は血縁あっても近しい他人だし、人それぞれ唯一の人生を、足るを知りつつ幸福に創り上げたいものですね。

閑話休題(話を元に戻して)w
古来より伝わる「大祓」は、毎年6月と12月の晦日の両度に、宮中を始めとして全国の神社において絶え間なく斎行されて来た儀式です。
特に6月の「夏越の大祓」は、人々が生活して行く上に知らず知らずのうちに犯した罪・穢れを祓い清め、身も心も神道でいう「明き清き正しき誠の心」に帰って、健康で明るく正しい生活を続け、新しい生活への家内安全、無事息災を祈り、種々の災厄を除くために、芽の輪くぐりを神事として広く行う儀式です。

古くから日本人は、常に生活の中に「祓い清める」という意識を持ち続けて来たようです。
言い換えれば、自己反省をし、過去をリセットして、明日への力強い精進の糧としたと言えます。

6月30日の「夏越の大祓式」は、梅雨の湿気や夏の茹だるような暑さに堪えて、ひと夏を元気で無事に過ごせますよう、疫病から免れますようにと願う神事です。
お祈りしながら、境内の芽の輪を自らくぐって身を清め、家内安全、無病息災、コロナ禍終息をお祈りしてみましょう。w

「千歳(ちとせ)」の命は要らんし、叶わないことですが、祈りには力があるものです。
我さえ楽しければと歓楽に走って、金を失いコロナを得て、健康生活も失うことなく、多くの人が他の人のためにもコロナ禍の撲滅を念じることが良い効果があることでしょう。w

さて、本日は指示書も仕上がり、案内を終えて、6月最後の水曜会。
梅雨の湿邪と夏日の暑気に対応するべく、また腸を整え免疫力をアップするべく、料理を調えました。

一部の方には、私の作り方をお伝えしていますが、よかったら試してもらえると嬉しいです。^^
食事は生命と直結した営みであり、楽しく美味しくいただいて、脳のセロトニン(幸せホルモン)をアップしましょう。

今日のメニューは、以下の12品です。
1.水菜、ツナ、ミニトマト、4種の蒸し豆のポン酢サラダ。
2.トマトと新玉ネギのスライス、キュウリの昆布・塩だし一夜漬けゴマ散らし。
3.刻みオクラ、ナメタケ、メカブの麺つゆ和え。
4.京豆腐「特濃けんちゃん」の冷奴。
5.湯がき微塵叩きモロヘイヤ、キクラゲ柴漬けまぶし。冷奴に掛けるのがお勧め。w
6.メバチマグロのヤマトイモ山掛け、ワサビ・麺つゆ・醤油味付け。
7.ゴボウの煎り胡麻きんぴら。
8.豚ロース、キャベツ、シメジ、ニラのカレー風味炒め(バビ・サユール・ジャムル・カリークチャップ)。
9.切り絹揚げとふだん菜の焼き飛魚だしで炊いたん。
10.鶏胸肉、冬瓜、白キクラゲのカツオ・昆布だしで炊いたん。(片栗粉のとろみがあるので冷やして)
11.煎りちりめんじゃこと水菜、煎り胡麻の合わせ。
12.牛ロースと小松菜の焼き肉用ソースソテー。(サピ・サユールヒジュー・ゴレン)