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花見の候、清明を控えて、4月最初の水曜会

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4月に入って花冷えの京都ですが、昨日の朝、やけに冷えると思ったら、朝の散
歩で見た愛宕山から北山連峰がうっすら白く雪化粧してました。^^;

明後日の5日は二十四節気の「清明」です。
この日から戊辰の月に入りますが、この頃は桜の花が咲き誇り、お花見のシーズ
ンでもありますね。

「清明」という名は、春先の清らかで生き生きとした様子を表した「清浄明潔」
という語を略したものです。
「こよみ便覧」には、「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」
と記載されていて、 万物が若返り、清々しく明るく美しい季節の候を表しています。

南の地方ではツバメが渡って来る頃ですが、雨が多い時季で、暖かくなった後に
小雨が降り続いて寒くなったりもします。

この頃に降る雨を、発火雨(はっかう)と呼びますが、今や死語ではなかろうか
と?w。
清明の頃に、やわらかく静かに降る雨のことで、「桃花(とうか)の雨」や「杏
花雨(きょうかう)」ともいいます。

一昨日も、三日前も、このような雨が降りましたが、傘をさすほどのことはない
と思いつつも、しばらく歩くなら多分に濡れてしまいますよ。^^;
今は昔、行友李風(ゆきともりふう)作の新国劇「月形半平太」で、主人公が傘を
差し掛ける舞妓に言う有名なせりふがありました。
「春雨じゃ、濡れて行こう。」これ、知る人も、今じゃ珍しいのかも?w

清明の日、特に行事はないのですが、沖縄には「清明祭(シーミー)」という風習
があり、18世紀に中国から伝わったといわれています。
中国の清明節と同様に、祖先のお墓にお参りして掃除をし、親類一同が墓前で餅、
豚肉料理、お菓子、果物などの食事をします。
雰囲気としては、やはりピクニックのようなもので、中国の清明節とよく似ているといえるでしょう。

琉球語は元来、日本語ではない言語で難しいので私も習得してませんが、沖縄の
首里地方では御清明(ウシーミー)と呼ばれています。
お盆やお正月には帰らなくても、シーミー、ウシーミーに帰省する人は多いといわれています
ね。
日本では、お盆に該当する行事でしょう。

清明祭はしなくても、この時節、やはり花見には行きたいところです。
明日は木曜で、いづみの美癒亭キッチンは定休日なので、歩いて行ける嵐山公園
の桜の下で弁当を広げることにします。w

四条大宮のディープスポットで知り合い、家に行き来するお友達になった80数
歳のお爺ちゃんも同行しますが。w
レレレのおじさんを京職人風に大変イカツクした感じの方ですが、超元気で、一
緒に花見に行きたいと以前から言われていましたので、楽しみを共有しましょう。

寿司とビールを持って行くとのことですので、私らは手作りの総菜と焼酎を用意
します。w
ホントはでんぷん・糖質にプリン体はあんまり摂ると良くないのですが、たまに
はええことに・・・だって、死ぬまで死なんよ。ねえ、洋さん。(献杯)

嵐山東公園の桜は、3月30日にソメイヨシノが咲き始めました。
何処も土日はすごく混雑するでしょうから、花見は平日が良いもんです。w

洛西では、桂川の向こうの車折(くるまざき)神社は今が満開になっています。
ここは「桜の宮」と呼ばれるだけあって、早咲きの河津桜をはじめ、4月下旬に
見頃となる香りを漂わせる匂い桜まで15種類もの桜がリレーのように咲き、長い
期間お花見を楽しむことができます。

渡月橋周辺の嵐山公園、亀山公園の桜は三分咲き、天龍寺や大覚寺の桜は見頃近
しで、これからが楽しみですね。
夜桜は寒いのが難ですが、昼間の陽気の中、野外で飲食するのは趣があります。

おしゃべりを楽しみながら、美しい風景の中で、美味しいものを味わうのも歓び。
気心の合った人と、沈黙を楽しく共有して、五感の快さを味わうのも喜びですね。

昼日中の酒は、ときにうとうとと眠気を誘いますが、それもまた快感。w
「願はくは 花の下にて 春死なむ そのきさらぎの 望月のころ。」
そんな和歌が偲ばれますね。

西行法師の歌ですが、事実、彼は旧暦の二月、自ら望んだ日のわずか1日遅れで
亡くなったそうです。
そういえば、陰暦2月16日は、釈尊が入滅し涅槃に入った日とされていますね。

桜の歌人といわれるほど、西行は桜の歌を残していますが、若くして世を捨てながら、
本当の自分をつかみ、生涯を遂げた西行の情熱は、多くの歌が今に伝えているよ
うです。

私、和歌など詠まず、週に一、二度はほろ酔い酒で歌を唄ったりしてますが、平
成も終わるというのに歌うのはほとんど昭和の歌だったりして。^^;
脳の訓練には、新曲も覚えるべきなんでしょうが、お勉強が行き届きません。w

色んなことが習慣になって、新しい刺激がないと、脳は衰えてしまいますね。
週に一、二度の外食でも、1年、2年と経つうちに、気に入ったおなじみの店に
行きがちで、新しい発見や開拓をしなくなりがちです。^^;

勇を持して初めての店に入って、不満を持つことも多々ありましたが、それも含
めてお勉強で、脳の訓練。w
この頃は、視覚や匂いに惑わされないよう、密かにWオーリングテストで適・不
適を決めてたりして。w

先月は、四条大宮の近く、後院(こういん)通を上がった裏で、美味しい店を見
つけました。
後院通は、明治時代に京都市三大事業の一環として市電を通すために、碁盤の目
の京都には珍しく千本三条と四条大宮にかけて斜めに走らせた道路ですが、市バ
スも多く走っているにもかかわらず「後院通」の名前はほとんど知られておらず、
よく千本通りと間違われています。^^;

「ほっこり酒場 なごみ家」という名前の店ですが、壬生操車場の北隣のマンショ
ンの横を西に入り、一筋目を北へ上がったところにありますが、後院通からは見
えません。
ご夫婦で相当永く営業されてるのですが、6時過ぎに満席では入れなかったこと
もあり、こんな場所でも繁盛してるんだと驚きでした。w

確かに、味といい、値段といい、品数といいお値打ちのある内容で、満足しまし
たよ。
1.内装も奇麗で、カウンターや座敷のほかに、中庭もあり、トイレも奇麗です。
2.初めのお通しは日替わりで、4品付いてきますが、どれも丁寧で良いお味で
す。
特に魚料理が美味しく、岡本さんご夫婦の対応も気持ち良くて、店名の如く、ほっ
こりとなごめる静かなお店です。

日曜がお休みなので、行けても週一ですが、習慣に埋没しないよう、新たな発見
も目指しましょう。w
春の陽気は、遊行の心を掻き立てるようで、予約のない日は勉強や研究に充てて
るものの、家に籠ってると何だか損したような気分になります。^^;

そろそろ夜桜の映える頃ですが、まだ夜の外気は寒く、夜は室内で飲食するのが
良いようです。w
本日は、4月最初の水曜日ですので、例によっての水曜会。
料理の方も仕上がりました。

明日は午前が忙しいので、これをアップしたら、散髪に参ることにしましょう。

(田尻君、QPカットよろしく。たまには食べにおいで。)
今日のメニューは、以下の13品です。
1.刻みオクラとナメコの麺つゆ和え。
2.ホウレンソウの摺り胡麻豆腐白和え。
3.焼き白ネギのクルミ味噌ぬた和え。
4.ヒジキ、ブナシメジ、黒ゴマ、蒸し大豆の炒め煮。
5.春キャベツのコールスロー、プチトマトを添えて。
6.ハーブソルト豚ローストンカツ、レモンを添えて。
7.エリンギとポークのスパイシーガーリック・ペッパーステーキ。
8.豚バラ肉、ニラ、キムチ、炒り卵ソテー。
9.赤身卵「どん玉」の温泉玉子。
10.ワサビ菜、水菜、京揚げの炊いたん。
11.鮭ハラスの焼いたん、レモンを添えて。
12.京からし菜の一夜漬け。
13.京絹揚げのバター焼き、九条ネギをたっぷり散らして出汁醤油掛け。