オフィシャルブログ

8日の納めと事始め、9日の気の講座を控えて、 12月最初の水曜会

Share on Facebook
LINEで送る

DSC00252_R.JPG

12月に入って、明日で一週間を経過し、いやはや日々の過ぎるのが早いことですね。^^;
明日の7日は二十四節気の「大雪」で、壬子(みずのえね・じんし)の月に入ります。

この頃、寒気はますます盛んとなり、地方によっては大雪を見る処もあり、閑古鳥は寒さのため鳴くことができなくなると暦書にあります。w
3日後の9日は第二土曜日に当たり、十二月度の気の科学体験講座を開催しますが、閑古鳥には鳴いてほしくないものです。(ワラ)

今年は参加者2,3名という寒い月もありましたが、あまり多くても困りもの。w
10日までは宿曜陵逼が続きますので、イレギュラーな事態の発生を用心しつつ、準備を整えて行きましょう。

3日の同宿を最後に、六害宿は禁忌事項を避けて過ごしたので、これから納めの仕事に念を入れます。
期間中のイレギュラーには、飲み歌いに行った店のママさんに高島屋の稲荷ずしをもらったり、常連の気の良い爺ちゃんに生ラーメンもらったりと嬉しいイレギュラーもありました。w
人にも、神仏にも、お礼参りは大事なので、お返しを忘れずにしておきます。w

納めと言えば、明後日の8日が納め薬師で、己巳の日でもあり、弁財天の納め供養日ですね。
この日は、手元の暦書には「事始め」と書かれています。
然るに、別の暮らしの歳時記には、「事納め」と書いてありますが、混乱しますよね。^^;

「事始め」と「事納め」の謎について述べてみましょう。w
元来は、旧暦の12月8日と2月8日を「事八日(ことようか)」といい、様々な行事が行われてきました。

「事八日」というのは、この日が事を始めたり納めたるする大事な日だからです。
事八日には、針供養をしたり、「お事汁」を食べたりする風習があります。

ちなみに、「お事汁(おことじる)」というのは、無病息災を祈って食べる野菜たっぷりのみそ汁です。
おこと汁は別名「六質汁」(むしつじる)とも呼ばれ、元々は芋、大根、にんじん、ごぼう、小豆、こんにゃくの6種類の具を入れて作ったみそ汁です。
地方によって入れる具に違いはありますが、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で、寒い季節に体の芯から温まる伝統の健康長寿食といえますね。

では、12月8日が「事始め」なのか、「事納め」なのか、一体どっちが本当なんでしょう?w

「事」とは、もともと祭りあるいは祭り事を表す言葉で、「コトノカミ」という神様を祭るお祭りです。
そのお祭りが12月8日と2月8日の2回あり、「事八日」「事の日」などと言われました。

実は、コトノカミが「年神様」か「田の神様」かで、事始めと事納めの時期が逆転します。
この日付の違いは、この時に始める「事」が新年に迎える神様の「事」なのか、田畑を耕し農耕に勤しむ人の「事」かという違いです。

年を司る神様を年神様といいます。
年神様を迎えるために正月行事の準備を始めるのが12月8日の「事始め」で、年越しの「神事」が始まる日です。

そして、後片付けもすべて納めるのが2月8日の「事納め」です。
こうして神様に関する一連の「事」が終わると、春を迎え田畑を耕す時期となり、人々の日常が始まります。

12月8日は年越し、年迎えの神事の始まる「事始め」、2月8日は神事を納める「事納め」の日。
一方の始まりは、一方の終りを迎えます。
したがって、特に農作業などの日常の人の営みは、12月8日が「事納め」、2月8日が日常生活に戻る「事始め」となります。

現代社会では、年末ぎりぎりまで日常生活の営みは続きますので、仕事の納めに追われますが。^^;
正月準備もたいてい年末ぎりぎりになることが多いものですが、手元の暦書には12月13日が、「正月事始め」と書かれています。

近所のスーパーなんか、11月末にはもう、お鏡餅とか売り出してたし。w
クリスマスも未だというのに、あまり急かされてるように感じて、ボク的には好きくありませんが。^^;

12月13日が「正月事始め」とされてるのも、理由があります。
江戸時代に入ると、旧暦12月13日が、宿曜二十八宿による大吉日とされた鬼宿日に当たることから、この日が江戸城の「御煤納め」と定められました。
このため12月13日が「正月事始め」として定着し、煤払い、松迎えなどの正月の準備にとりかかる日とされてきたのですね。

誰にとっても、12月は忙しく、慌ただしく感じるものでしょう。w
12月の師走の語源に、師匠の僧がお経をあげるために、東西を馳せる月と解釈する「師馳す(しはす)」があります。
この説は、平安末期の「色葉字類抄(いろはじるいしょう)」に、「しはす」の注として説明されています。

現代の陰陽師にとっても、特に顧問先への指示書は、翌年度分と1月分を仕上げねばならず多忙ですが、別に走り回りはしませんが。(笑)
「忙しい」といい、「慌ただしい」というも、リッシンベンは心を表しますので、どなたも心亡くさず、心荒れずに、落ち着いて行きましょうね。^^

心に今年を司る十二支守護仏、不動明王を観想したり、子の月を司る千手観音か大黒天(私の場合三面大暗黒天)を観想して、事の納めを全うしましょう。

さて、今日は12月最初の水曜会ですが、準備の方も整いました。
本夕のメニューは、以下の13品です。
1.水菜とツナの手作りポン酢和え、ロケットトマトを添えて。
2.切り干し大根、ニンジン、エリンギ、煎り胡麻の酒・醤油・味醂・鶏ガラだし・胡麻油炒め。
3.ブナシメジ、エリンギ、紫玉ネギの豆板醤・甜面醤・味噌・酒合わせ炒め。
4.鯖の水煮缶詰めのチーズ・ロケットトマト焼き。
5.牛タンの漬けだれ焼き。
6.馬肉の生姜しぐれ煮。
7.牛肉、白菜、シメジ、マイタケ、ゴボウ、京麩のすき焼き。
8.豚ロースのガーリックカツ、キャベツの千切りを添えて。
9.近江蕪の味噌焚き。
10.ソフトニシンの照り焼き。
11.瀬戸内海のサバの一夜干しの焼いたん。
12.瀬戸内のじゃこ天焼き、生姜と醤油で。
13.ブリカマの塩焼き、レモンを添えて。